親身な相談続け、地域の顔に
○…大口七島地区の民生委員を務め、今年で10期目。28年間住民に寄り添い活動してきた。昨年12月の改選を機に神奈川区民生委員児童委員協議会の会長に就任した。「まさか私に声がかかるとは思わなかった。民生委員として、長年、大口七島地区で活動してきた経験を次の世代に伝えていく役割を担っていきたい」と意気込みを話す。
○…徳島県の出身。農協に勤めていた父が新たに名古屋で運送会社に転職することになり、中学１年の時に移住。中学校卒業後は三菱重工業の名古屋航空機製作所の事務に就職し、工場で働く部署１００人の事務処理を担うなど多忙な日々を過ごしてきた。「英語を学ぶなど向上心を持つ方が多く、充実した職場環境でした」と振り返る。
○…８年間務めたあとは、先輩の社員の紹介で同社の横浜造船所で働く夫に嫁ぎ、七島町へ。長女、長男、次男の３人の子どもに恵まれ、今でもずっと住み続けている。１９９５年から夫が町内会の役員を務めていたこともあり、民生委員に。地域と接点を持ち始め、夫と二人三脚で活動するようになった。
○…それから、長年、住民の生活に関わる相談を親身になって聞き、関係を構築してきた結果、「七島地区では、知らない人がいない」というほど夫婦共々、地域の顔に。しかし、22年10月に夫が他界。悲しみに暮れる中でも、地域活動を欠かさず続けてきた。
○…地域内では、民生委員の活動に協力してくれる地域の担い手も多く、見守り活動に生かされている。「昔からこの地域の土地柄なのか、住民同士助け合う雰囲気があり、このまちがとても好きなのです」と笑顔。今度は、同協議会の会長として、民生委員でのノウハウを他の地区にも伝えていく。
