町田市内で刺繍を楽しむサークルが３月29日（水）から、「大橋裕子と仲間たちのししゅう展」を町田市立国際版画美術館の市民展示室で開催する。入場無料。４月２日（日）まで。午前11時から午後５時まで開場。

　主催するのは森野在住の大橋裕子さん（80）。70歳のころから５年ごとに仲間たちと展示会を開いており、今年で３回目となる。

　大橋さんは30年ほど前から森野町内会館で刺繍を希望者に伝授してきた。現在は自宅に50代から80代の女性８人ほどが集い、それぞれアドバイスを交わしながら作品作りに励んでいる。

　額縁に収まった作品はまるで絵のよう。各々が気に入ったモチーフを元に構図を描き起こし、刺繍絲の色を選びながら時間をかけて縫い進めていく。「花びらを表現するのに、縫う方向で”花脈”を意識したりと、細かいところまでこだわります」と大橋さん。

大橋さんが刺繍を始めたのは18歳。就職先の福利厚生で手芸教室に通ったのがきっかけだ。以来、子育て時代も細々と続けながら、週に１回の教室に通い続けた。

　展示会場には、大きなテーブルクロスや額縁作品、ブローチや洋服など、約３００点が並ぶ予定だ。

　大橋さんは「とにかく楽しくて続けてきた。家事などの空き時間に一針ひと針思いを込めて作り続けた品々。しまっておくのはもったいない。ぜひ、多くの方に見ていただければ」と来場を呼び掛ける。

　出品者は大橋さんのほか石井美千子さん、石井由美子さん、宇津木孝子さん、幸山洋子さん、渋谷侑子さん、本田恭子さん、村田順子さん、守屋久枝さんの８人。

　問い合わせは大橋さん【電話】０４２・７２５・４６５５へ。