障害の有無に関わらず誰でも自由に遊べるインクルーシブ遊具を備えた広場が、市総合公園内に完成した。愛称は「『こどもクリニックどうかい』みんなの広場」に決定。3月19日にはオープンセレモニーが行われた。
広場はふれあい動物園の北側に整備され、広さは約3200平方メートル。車いすでも登れるスロープを備えた複合遊具をはじめ、年齢や障害の程度に応じて利用できる3連ブランコ、高ぶった気持ちを静めるために周囲を囲んだミニハウスなど8種類の遊具がある。広場と外部を区別するような印象を与えないよう、周囲にはフェンスを設けず低木の植栽で囲んだ。
インクルーシブ遊具を備えた広場は、2020年に東京都立砧公園(世田谷区)に整備された。県内では藤沢市にも同様の施設があり、平塚市は2例目。市によると、遊具の数は藤沢市よりも充実しているという。
整備費は約2億円で、クラウドファンディングと指定寄付で集まった約500万円を充てた。ネーミングライツ契約による愛称も募集し、徳延で小児科クリニックなどを運営する医療法人聖玲塾が年額155万円、8年間の契約を締結。小児科院長の苗字にちなんだ愛称を付けた。
広場は、市制施行90周年の記念事業として職員が提案。障害者関係団体や特別支援学校などとの意見交換を重ねながら、広場のレイアウトや遊具の設計を行ったという。