人生100年時代。いつまでも、いきいきとした生活を送るには、心と体の健康が重要です。川崎市は市内各地にある「いこいの家」や一部の施設の交流スペースで週に1回、「いこい元気広場」を実施しています。
- いこい元気広場は、転ばない体づくりのための体操や、介護予防ミニ講座を行っています。6カ月の参加期間中に介護予防の習慣を身につけ、自主継続を目指すことが目的です。
小田いこいの家(川崎区)
川崎区にある小田いこいの家にお邪魔すると、月に一度開催される栄養講座と体操を組み合わせたプログラムの日。「3食のバランスをよくとり、欠食はなくしましょう」「動物性たんぱく質を十分に摂取しましょう」「魚と肉の摂取の割合は1対1」…。管理栄養士で健康運動指導士の清水京子先生が「高齢者の老化を遅らせる食生活指針15項目」をテーマにアドバイスを送る姿が見られました。
「毎日食事を摂る時間を決めると一日のリズムができます」「コロナで人と会わなくなり、要介護になる人もいる。一緒に食事する機会をつくりましょう」と解説を加えます。ユーモアを交え、時には笑いも起こります。
約40分の講座の後は体操の時間です。
彦坂美穂先生が首、肩、腰、膝など約10カ所を参加者と一緒にゆっくりと動かします。椅子に座りながらの体操なので気軽にできるのも特徴です。「今日は栄養講座のプログラムの関係で体操は40分程度。普段は90分行い、私が体操指導します。ラダー(はしご状の形をした道具)を使った運動もあります」と清水先生は説明してくれました。
参加者もみんな笑顔。「友達に誘われて参加した。毎回来るのが楽しみで」と女性の一人は語ります。同年代の人たちが集まる井戸端会議のような場になっているともいいます。
いこい元気広場への参加条件は市内在住で川崎市に住民登録のある65歳以上で、
【1】医師から運動を禁止されていない人
【2】要介護1〜5の認定を受けていない人
持ち物は、タオルと飲み物。申し込みは各教室お問合せ先へ。