八王子市の親子つどいの広場「ゆめきっず」(旭町)が４月14日、セレオ八王子北館内で移転再開し、オープニングセレモニーが行われた。

　同施設はおおむね３歳未満の子どもとその保護者が利用できる無料の遊び場。今まで６階に開所していたが、今年１月に約10年の契約が終了。セレオ側から声がかかり、７階に移転することに。今まで通り親子で遊べるプレイエリアに加え、新たに保護者の「相談エリア」などが設置された。

　再開当日、オープニングセレモニーとして最初に訪れた親子がテープカットを実施。１歳４カ月児を連れてきた母親（明神町）は「２週間前に八王子に越して来た。駅直結でアクセスもいいし、子も楽しんでるし来てよかった」と話す。生後４カ月の乳児と来た父親（子安町）は「(再開を)待ちわびていた。今年４月から育休を取っているので、また連れて来たい」と話した。

　移転を機に、今まで施設内にあった授乳室とおむつ替え室は無くなったが、移転後の７階にはもともと授乳室・おむつ替えスペース・飲食スペースを兼ねそろえた「ベビー休憩室」がある。同館の小池明子館長は「（移転前は子と食事するのに階を変えねばならなかったので）以前より動線が良くなったのでは」と移転のメリットを説明した。またスタッフが話を聞く相談エリア＝写真右下＝はあえて個室にせず、「遊んでいる子を見ながら気軽に話してほしい」と半個室のつくりになっている。

ＪＲ八王子駅直結の駅ビル内にあるため、コロナ前は年間４万人の利用者を誇る同施設。子育てに関する悩みの一次的な相談場所として機能し、必要な場合は適切な相談機関につなげる役割が期待されている。