井田共和会第三老人クラブ（内田立夫会長）は、井田つくし第三子ども育成会と連携した初のイベントを５月27日（土）に開催する。顔の見える交流で、地域のつながりを深め、安心安全なまちづくりを進めたい考えだ。

６つのワークショップと子ども会のコーナー

　同イベントで行うのは、親子で一緒に楽しめる６つのワークショップと子ども会のコーナー。井田神社を会場に、地元の素材を使った竹とんぼをはじめ、羊毛で包んだ石鹸づくり、木材を再利用した工作など、体験できるコーナーを用意した。地元で着物のリメイクアートなどを手掛ける高橋みちこさん（70）が、企画の趣旨に賛同した作家仲間に協力を仰いだ。「親子で気軽に体験できるような企画が集まった。スマホやゲームが普及している現代でも、実体験できる機会を子どもは欲しているはず」と高橋さんは期待を込める。

｢安心安全にも｣

　同クラブではコロナ禍でも地域交流の場を設けようと、３年前から「井田マルシェ」と題したバザーや作品展などの催しを企画してきた。一方で、子ども会の活動が中止となり、子どもが参加できる地域の催しがなくなったことが課題となっていた。

　今回のイベントをとりまとめる同クラブの内田恭子さん（61）は「地元の子どもや親子に足を運んでもらえたらうれしい。老人会のメンバーと子ども会の親子らが一緒に参加し顔見知りが増えることは、地域の防犯や安心安全にもつながる。初の交流イベントなので、想像しない化学反応が起こるかもしれない」と期待を込める。

　イベントに向け５月13日、関係者らは竹とんぼづくりなどの準備に取りかかった。彫刻刀などを使い熱心に作業にあたった遠藤陸海さんと木内一真さん（ともに小６）は、「（竹とんぼづくりは）初めての体験。最初は難しかったけど楽しかった」と口を揃えた。