本当の意味で「みんな」が遊べる拠点を地域にーー。茅ヶ崎市萩園に2023年4月、常設のインクルーシブ広場が誕生した。さっそく施設の様子を取材。「みんなで一緒に支える広場にしたい」。運営するNPO法人ラウレアに児童福祉支援の現状と、地域への思いも聞いた。

茅ヶ崎市にインクルーシブ広場誕生

　障害がある子もない子も分け隔てなく一緒に遊べるインクルーシブ広場」が４月１日、萩園１６０４にオープンした。

　運営は藤沢市を拠点に児童福祉を展開するＮＰＯ法人ラウレア。児童発達支援・放課後デイサービス「遊びリパークリノア茅ヶ崎」の新設に合わせ、施設の遊び場であるウッドデッキと人工芝の屋上を一般に無償開放する形で実現させた。

　インクルーシブ公園は、障害の有無にかかわらず利用できる遊具を備えた遊び場。共生社会の認知度の広まりと共に近年需要が高まっている。

　同法人は2022年３月藤沢市大庭に同様の施設をオープン（関連記事　https://www.townnews.co.jp/0601/2022/04/01/619296.html）。「茅ヶ崎市にもほしい」という声を受け、場所を探していた。

周りの目を気にせず「あそび」に没頭！

寝たまま乗れる大型ブランコも

　テラスには寝たままでも乗れる大型ブランコを設置。屋上には人工芝生がひかれ、バギーに乗ったり、地面に寝転がったりと思い思いの時間を楽しめる。

　理事長の横川敬久さんは「周りの目を気にせず、うれしい時に声をあげ、走り回って、床に寝っ転がれる場所。遊びを通じて子どもも大人も互いの理解を深めめてもらえたらいいですね」と子どもたちを見守りながら微笑む。

• 開園は午前９時から午後５時まで。

遊びを通じて児童発達支援　「一緒に働きませんか？」

　様々な遊びを通じて、社会で生きる力を育むことを大切にしているラウレア。利用者もスタッフも「毎日が楽しい！ワクワクする！」と口を揃える。共にサポートしてくれる地域の仲間を募集中だ。

　「藤沢市・辻堂」「藤沢市・大庭」「茅ヶ崎・萩園」「横浜・たまプラーザ」でサービスを展開する同法人。子どもたちと毎日、心穏やかに笑顔で向き合えるよう、スタッフの働き方や環境にも配慮するのが『ラウレア流』。業界でも評判となっている。

　スタッフは保育士、看護師、ＰＴ・ＯＴ・ＳＴ、児童指導員、児童発達支援管理責任者ほか未資格者も歓迎。ボランティアも随時募集中。詳細は問い合わせを。見学自由。問い合わせは０４６７・８５・１８３１。リノアホームページはこちら