風韻の会による庭園呈茶が5月13日、松永記念館で催された。毎月1度の開催で今回が53回目となる。
来訪者は、普段入ることのできない茶室附属棟「烏薬亭」で「日本の歴史公園100選」に選ばれている庭園や、毎月変わるという掛軸(左ヱ門の書)、生けた花を見ながらお茶を楽しんだ。
茶会に参加する人の半数がリピーターで、都内や横浜から訪れる人も多いという。観光で初めて訪れてから魅力を感じて通う、横浜市在住の高橋ますみさんは「本物の書や花を見ながらお茶を飲むことは大人のぜいたく」と話した。また、秦野市から来た原英俊さんは「静かで落ち着きのあるこの空間が心地良い」と笑顔で語った。
風韻の会代表を務める上家そのさんは「お茶会の作法などは気にせずに、一人でも多くの人に来て頂きたい」と話した。次回は6月3日(土)を予定している。問い合わせは、小田原市郷土文化館係【電話】0465・23・1377。