2023年春に完成した「モデルハウス&新築建売住宅」
今回は神奈川県綾瀬市に完成したばかりの新築戸建て住宅を取材しました。このモデルハウス&新築建売住宅はタウンニュース海老名・座間・綾瀬版に掲載されている「イメージ広告」で目にしている方も少なくないのでは。
工務店の担当者とドアを開けて玄関に足を踏み入れると、軽やかで涼しげな空気が漂います。これは建物の内壁が漆喰であることによるそうです。玄関直結のLDKの向こうには、緑あふれる庭が広がります。
東名「綾瀬スマートIC」のほど近く、小田急線・相鉄線の「海老名駅」にほど近い住宅街にあるこの住宅は、通りに面した約50坪の敷地に建つ2階建の新築住宅。
- 施工した工務店は、「RayCraft」。
「探し求めたお客様」がたどり着く
加藤工務店としても知られる「RayCraft」は、創業50年の神奈川県綾瀬市にある地元工務店で、近年は30~40代のファミリー層を中心に業績を伸ばしています。営業社員がいない社員14人の会社ですが、探し求めたお客様がネットやSNSなどからたどり着く、そんなイメージがぴったりの職人的ホームビルダーです。積極的な営業はほとんどしていないため、市内の別の場所にあるモデルハウスも予約制でゆっくりと案内しています。
同社は、「個性」と「生活の質」を追求する『オーダーメイド』で住まいを提案し、施主様の意向を叶えるために、オリジナル家具やキッチン、洗面台、インテリアパーツなど、幅広い造り付け(造作)が自社で提供できるのが特徴です。
大量生産、大量消費の新建材や汎用性の高い部材に頼らず、ゼロから家づくりができる「自由設計」の良さを確かな技術で生かす同社は、事業継承を機に第二創業のリブランディングをを図り、昭和の創業から令和になった今もさらなる先鋭化と進化を続けています。
「クラフト職人」
「無垢材」をはじめとする自然素材に石、鉄、タイルなどを織り交ぜ、「本物」であることにこだわり、手づくりで仕上げる仕事はまさに「クラフト職人」さながら。日本人を惹きつけてやまない「無垢材」と「漆喰の内壁」、そして、厳選した「羊毛」の断熱材をベースに、自由設計の個性を満足に変える仕事が同社の基本です。
今回取材した新築住宅の設計では、幹線道路と並行する敷地でありながら、建物を約45度内側に旋回させる設計を採用。それにより中庭に向かって「開く」LDKを実現させました。さらに外からの視線を遮蔽ることで、プライベート空間をしっかり確保することができています。
同社ではこれを「閉じながら開く家」と称しています。
居住空間の特徴はなんといっても、高温多湿な日本の気候風土にピッタリな『漆喰の白壁』と、ふんだんに使用された『無垢材』。それぞれが存在感を保ち、随所に見られるオンリーワンの造作により機能性とデザイン性が保たれています。
このコンセプトハウスは予約制での見学が可能で、同時に新築戸建て住宅として販売もしています。
「RayCraft」からのメッセージ。
「今回の敷地は南側が約16mの都市計画道路に面しており、南側は開放的で採光も望める立地です。一方で車通りや通行人の目線が気になり、ただ窓を設けるだけではカーテンを開けずらい立地です」
「そこで、『閉じながら開く』をテーマに、建物自体を部分的に45°振る事で、このような立地に対しても、開放感を得る事ができるように考えました。建物の軸と道路の軸が交わらないだけで、目線は自然と気にならなくなり、角度を振った事でできたスペースを、庭として焼杉の板塀で囲い、外と内を遮断します」
「LDKの各居場所では外部からの視線を気にすることなく、純粋に中庭の緑を感じながら、開放的な暮らしを堪能する事ができるようになりました」
「リビングには、大開口の窓を設けた他、あえて何もないスペースを広くとる事で、住宅というより、ホテルのラウンジにいるような、非日常的な開放感のある空間を演出しています。リビングは、あえて何もない事で、使い方の自由度が増し、家族のライフステージに合わせて、柔軟に変化しつづける事ができるスペースでもあります」
「キッチンはLDKの中央に配置して、ホテルラウンジのドリンクカウンターのような設え。フルオープンができるアコーディオンサッシのおかげで、ダイニングはまるでカフェのテラス席のような開放感で、縁側、庭とつながります。板塀の他、玉砂利を入れた校倉のアクセント壁等、モダンな和の要素も取り入れ、開放感の中に安らぎを感じる、そんな空間づくりを目指しました」
- 内覧は予約制で随時。
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