中井町の井ノ口の畑で養蜂を営む菅原幸二さん・美津江さん夫婦が作るはちみつ「中井町Honey」が2023年から販売されている。
添加物を使用せず、非加熱でつくり、作業はすべて手作業で行っている。「6月は栗の花の蜜を持ってくるので、その風味を感じることができる」と美津江さん。幸二さんは「時期によってみつばちが食べる花が違うので、同じ土地で生産しても、風味やはちみつの色が変わってくる。『次はどんな味だろう』と思って、その土地、季節の味を楽しんでもらえたら」と話した。
地元の味を届けたい
幸二さんは会社をリタイア後、静岡県西伊豆でキャンプ場を貸し出す事業を行う「安良里シードッグ」を設立。養蜂は知り合いから話を聞き、趣味の延長で3年前に始めたという。はじめに「西伊豆Honey」を作ったところ、「おいしいから売ってほしい」と好評だった。知り合いの縁で秦野にも畑を設けて作った「秦野Honey」も好評を得て、中井町でも養蜂を始めた。
「羽に花粉を付けているところがかわいい」とみつばちへの愛を語る幸二さん。「作ったものを喜んでくれる人がいることがやりがいになっている。これからもその土地の味を届けたい」と話していた。現在、中井町Honeyは出店店舗を募集している。
中井町Honeyは90グラムで968円〜販売中(価格は税込み)。(問)安良里シードッグ【電話】090・3597・0400。