この情報は2023年取材時のものです。
横須賀市にある三浦学苑では、これからの時代に求められるスキルを身に付けることができる6つのコースが設置されています。高校時代の3年間は、自分が本当にやりたいことを見つけて、実現させていくための準備期間。チャレンジできる環境とサポート体制が整っています。
「目指す10の学習者像」
授業や行事、課外活動を通じて、目指すべき具体的な姿を「10の学習者像」として示しています。学校教育目標である「個性と自主性を持った国際人の育成」をより具体化したもので、生徒と教員の共通認識となっています。テストの点数などを結果だけでなく、学校生活の過程の中でどのように成長していったのかにフォーカスし、生徒全員に達成度合いのアンケートを年に1度、実施しています。
【目指す10の学習者像】
- 自己肯定感を持てるようになろう!
- 教養のある人になろう!
- 礼儀正しい人になろう!
- リーダーシップをもてるようになろう!
- 変化に対応できる人になろう!
- コミュニケーションできる人になろう!
- 思いやりのある人になろう!
- 学び続ける人になろう!
- 主体的に行動できる人になろう!
- 自律できる人になろう!
これの実現を念頭に、多様なニーズに対応するための科・コース設定があり、多彩な部活動や積極的な外部連携なども含め、生徒がチャレンジできる環境が用意されています。
普通科4コース、工業技術科2コース
- 普通科は「国公立大大学・難関私立大学の突破」「英会話力向上」「キャリア教育と課外授業」の3つを柱とする「特進コース」、英語の習得に力点を置きながら多文化共生の精神を身につける「IB(国際バカロレア)コース」、勉強と課外活動を両立させながら現役で大学合格をめざす「進学コース」、3年間で進む道を探す「総合コース」の4コース。
- 工業技術科には、実用技術を修得する「ものづくりコース」、開発・設計などの工業デザインを学ぶ「デザインコース」の2コースがあり、将来の職業を視野に入れた学びを深めることができます。
特進コース【普通科】特進コース
「特進」は朝学習、月曜・水曜・金曜の7時間授業、土曜の午前授業に加え、長期休暇中も集中講義などがあり、とてもハードなカリキュラム。その一方で、生徒らは地域との交流を軸にした多様な領域の課外活動にも積極的に参加しており、広い視野で社会を学んでいます。留学生に鎌倉や江の島といった観光地を案内する国際交流イベントなどを実施しています。
IB(国際バカロレア)コース【普通科】IB(国際バカロレア)コース
「IB(国際バカロレア)」は、一昨年前に設置された新学科。日本の高校卒業資格と国際バカロレア資格の両方を取得するカリキュラムが用意されています。少人数制の探求学習を中心としており、世界を舞台にして活躍する真の国際人の育成していくプロセスを大学進学に結びつけています。
進学コース【普通科】進学コース
部活動に情熱を燃やす三浦生。文武両道の実践をめざすのが「進学コース」です。現役合格を手に入れるために必要な学力を身につけるため、教師陣が徹底サポート。放課後講習や長期休暇中の講習、朝学習が実施されています。
総合コース【普通科】総合コース
「総合コース」では、基礎学力の定着を重要視。中学でのつまずきもさかのぼって理解できるまで学習。これに加えて、部活動やボランティア活動、資格取得など生徒に前向きな挑戦を促していきます。自分の夢や目標に向き合う指導で人間的な成長をアシストし、めざす将来像を描いてもらいます。
ものづくりコース【工業技術科】ものづくりコース
私学ではめずらしい工業技術科が設置されているのも三浦の特色です。「ものづくりコース」では、モノの設計から製作までをトータルで学べます。プログラミングやロボティクス、AI、制御工学など時代が求める先端技術の習得にも注力しながら、複雑化する社会で活躍できる人材を育成しています。
デザインコース【工業技術科】デザインコース
工業の観点からデザインについて深く学べるのが「デザインコース」。必要とする材料や素材の知識を得て、企画・設計・製作していく一連の過程を経験することができます。
三浦半島随一の設備と環境
充実した設備と環境、優れた指導者のもとで展開されている各種部活動も特色のひとつだ。専用グラウンドを有する硬式野球部とサッカー部、2023年春の春高バレーに出場した女子バレーボール部、2023年夏の関東大会で決勝進出を果たした軟式野球部を筆頭に、全国水準の強さを誇っています。
施設面では、コミュニケーションスペースの機能を持たせた学内食堂が2023年5月に誕生。屋上のテラス席とともに生徒の憩いの場となっています。
特筆すべきがもうひとつ。2023年9月から運用開始となった「M studio」です。最新鋭の校内放送システムで、現在は生徒会メンバーがトーク番組を試験放送中。新型コロナの教訓として、全校集会など大人数が一か所に集まることを避けなければならない状況への対応のために導入され、今後、新しい校内伝達の形を模索しています。
三浦学苑高校 生徒会長 川村 柊斗さん(3年)のコメント
自分軸をみつける場所
一人ひとりが自分の軸を持っており、互いに刺激を与え合いながら切磋琢磨する空気が校内に流れています。私は生徒会活動に情熱を傾け、校外での取り組みを含め、多様な学びの機会を得ました。これが今の自信につながっています。