幸区中幸町中央町内会の子ども会を中心に活動する「クリーニングキッズ」は、９月23日で５回目の活動を迎え、少しずつ効果を実感している。

　毎月第４土曜日の朝に約１時間程度、幸区中幸町３・４丁目周辺でごみ拾いをしている。目視で確認する限り、活動を始めた５月よりごみの量が減っており、特に植込みに捨てられたごみの減少を実感しているという。その一方で、参加した子どもたちは口を揃えて「たばこのごみが一番多いのは変わらない」と話した。

　活動を始めたきっかけは、子ども会の活動に気軽に参加し、活動内容をもっと多くの人に知ってほしいという峰崎裕美会長の思いだった。コロナ明けの２０２３年４月、会長に就任した峰崎会長は以前よりもさらに町会内での関係が希薄になっていると感じた。ごみ拾いをすることで地域の美化活動とコミュニケーションを増やし、親にとっても情報共有の場になり、交流が深まると考えた。

　子どもたちは活動を通して、学校以外での多世代のコミュニティができるだけでなく、ごみの分別などについて学べ、ポイ捨て禁止に対しての意識も高まる。「今後も無理なく、親子で楽しく過ごせる場所として活動を続けていきたい」と峰崎会長は話す。