現場をレポート
「倫理法人会」とは、「自己成長」「自己革新」などをめざす経営者らの集まり。全国に720以上ある「民間の社会教育団体」で、橋本エリアを中心に活動する「相模原市橋本倫理法人会」(杉山和夫会長)もそのひとつだ。
「橋本倫理は土曜日から加速する!」。朝6時、例会場の中華料理店フロアから勢いの良い掛け声が聞こえてくる。「リニアの駅ができる橋本はこれから加速する街。我々も今から加速して盛り上がっていきたい」
- 2024年に設立20周年を迎える同会は61人の経営者らが所属している。主な活動は毎週土曜日の朝(6時30分)に開く、倫理法人会独特の勉強会「モーニングセミナー」。大きな声で挨拶、唱和したのち、講師による講話に耳を傾ける。
モーニングセミナーでの学びや発見を書き留め、終わった後は朝食を食べながらセミナーの感想を述べあう。「経営のやり方を教えてくれるところは多くあるが、『あり方』を学べるところはなかなかない」「週に一度立ち止まり、正しい在り方を見つめ直す機会になっている」。参加した経営者はメリットをそう説明する。
- 「ぜひ一度、ゲストとして参加をしてみてください。一緒に朝活しましょう」と担当会員は呼びかける。会費はひと月一口1万円。全国どこのモーニングセミナーに参加できるほか、職場朝礼のテキストとされる「職場の教養」が毎月30冊届けられる。
10月から新しい取り組み
そんな橋本倫理法人会はこのほど、新しい取り組みを開始した。
「経営者元気塾」と言われるセミナーで、第1回を10月7日に開催した=写真。橋本駅近くにある「杜のホールはしもと」のセミナールームに株式会社ニッコー(大和市)の代表取締役会長・山﨑貞雄氏を講師として招き、26人の経営者らが参加。冷凍食品事業などについての経営談に聞き入った。
- 「元気塾では、経営の『営』の側面から入り、そこに『在り方』をエッセンスとして加え、更に『元気になれるもの』を持って帰っていただきたい」。担当者は新セミナーをそう説明する。倫理法人会は経営について「経」という縦軸=「変えてはいけないもの(在り方)」、「営」という横軸=「変えていかないといけないもの(やり方)」という考え方を共有しているそう。
「朝活」であるモーニングセミナーはどちらかというと「経」がテーマで、様々な学びを実践する。一方の元気塾は「営」を知る機会で「会社の存続、成長のための勉強会」という。
次回はあの創業者
2回目となる次回は2023年11月18日㈯、あの「アイワールド」の創業者、五十嵐由人さんが講師を務める。会場は杜のホールはしもとのセミナールームで午後6時55分開始。対象は経営者、管理職、起業をめざす人ら。費用は1000円で講演後の懇親会(午後8時)への参加費も含まれる。先着25人。問い合わせは 050・8890・2730。
リニア中央新幹線は品川駅から名古屋駅までを最速40分で結ぶという。2027年を予定している、橋本の「神奈川県駅」開業まであと4年(最短で4年)。ゴールにむけ加速する橋本のまちとともに、倫理法人会もそのスピードをあげている。