横浜市中区にある三溪園では、元日から日本の伝統文化を体験できる催しや、普段見られない文化財の建物公開などが行われます。2018年1月1日(月・祝)から3日(水)の三が日、散策にもおすすめのスポットです。
横浜市指定有形文化財である「鶴翔閣(かくしょうかく)」は、三溪園の創設者・原三溪が1902年(明治35年)、三溪園造成の足掛かりとして建てた住居で、日本画家の横山大観や哲学者の和辻哲郎など、多くの著名な文化人が訪れたところです。
三が日は鶴翔閣の内部を特別公開し、玄関では新春の花飾りが出迎え、楽室棟では日替わりでお正月を祝う催しがあります。元日は筝曲演奏、2日には、食材に手を触れず箸と包丁のみで食材をさばく儀式「庖丁式」。3日は日本古来の奇術「和妻」の披露が行われます。この他、かるたや福笑いなどお正月遊びのコーナーも設けられます。各催しの開催時間など詳細は公式HPをご確認ください。
飛騨から移築した古民家(重要文化財)も
三溪園外苑にある重要文化財の旧矢箆原家(きゅうやのはらけ)住宅は、原三溪の故郷である岐阜県から移築した建物で、期間中は飛騨地方に伝わる花餅が飾られます。花餅は、その年の豊作と無病息災を祈るもので、枝の出た切り株に、花に見立てた餅を飾るもので、雪国ならではのお正月の設えを楽しめます。