高齢社会の到来で誰もがなりうる「認知症」。その早期発見・対応を進めるため、2023年4月、神奈川県から「認知症疾患医療センター( 連携型)」の指定を受けた藤沢病院では、専門医療の提供だけでなく、地域の医療・介護・福祉を結ぶ連携拠点となっている。
精神科が専門の同院では、認知症治療病棟を有し、専門医療相談などで長年認知症医療を支えてきた。連携型の指定を受け、これまでの治療に加え、病院と介護施設、福祉の橋渡し役となり、昨年夏には地域の医療従事者の意見交換会も開催。今後も研修会などを予定している。「地域の診療所や介護施設など広く連携を深め、これからも認知症の専門医療機関として高齢者が住み慣れた地域に暮らし続けられる『優しい地域づくり』に貢献し続けていきたい」と語る。