横須賀市の野比海岸をアートフォトスポットに!「写真映え」で来訪者誘引

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横須賀市の野比海岸をアートフォトスポットに!「写真映え」で来訪者誘引
自販機を模したオブジェの群れ。写真は福岡県糸島の事例(写真提供/#ジハングン🄬)

 風光明媚で知られ、ランニングやウオーキング、バーベキューを楽しむ人などが集まる野比海岸公園をアートフォトスポットにしていくプロジェクトが動き出した。福岡県の糸島エリアで「#ジハングン®」と名付けた自動販売機を模した造形物を設置し、5年間で150万人の来訪記録を打ち立てた㈱ブルースカイと4月から同公園駐車場の指定管理者となる㈱エンジョイワークスが地域活性化事業として仕掛ける。必要な資金を投資型クラウドファンディングで募り、取り組みの共感者に事業参画してもらう。

 離岸堤が投入される前の野比海岸には、ウインドサーフィンをはじめとするマリンスポーツの愛好家が数多く訪れていたが、現在は通年で駐車場の空車が目立つ。市外から観光客が訪れることも少ない。こうした状況を一変させるアイデアとして、アートの力で人を呼び込み、地域活性を図っていこうとするのが今回のプロジェクト。2018年に「夕陽以外になにもない」といわれる糸島の海沿いの駐車場で年間来場者30万人、駐車台数20万台を突破する〝写真映え〟スポットを誕生させた「#ジハングン®」の成功事例を持ち込む。

 ジハングンとは、「自動販売機の群」を由来とする造語。自販機や大型ブランコなどの立体オブジェを公園内に点在させることで同エリアにアート空間をつくり出す。SNSに投稿したくなるような写真を手軽に撮影できるスポットにしていくことで認知度を高める狙い。駐車場を管理運営するエンジョイワークスの担当者は「糸島では訪問客の増加に伴ってカフェなどの新規出店が加速化したこともあり、野比でも同様の展開を期待する」と話し、地域一帯を盛り上げることで駐車場の稼働率を上げ、収益向上につなげていく。62台の駐車スペースを初年度は4万台、2年目以降は5・6万台と試算しており、5年間の指定管理期間で26・4万台の利用を見込んでいる。

投資型クラファン共感者集める

 エンジョイワークスでは、今回のアートオブジェの設置費用として2千万円を投資型クラウドファンディングで集める計画。同様の手法を用い、葉山町で蔵をホテルにリノベーションして再生させた実績などがあり、事業収益を投資した人に配当する。投資金額に応じてアートイベントへの参加特典なども用意している。オブジェは2024年4月に完成予定。同社が開設しているハローリノベーション(https://hello-renovation.jp/)のサイトに詳細。

住所

神奈川県横須賀市野比海岸

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公開日:2024-01-27

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