丸子6町会(八幡町、丸子通1、山王町1、山王町2、新丸子東、新丸子東2・3)の合同防災訓練が2月4日、上丸子小学校で行われ、住民や消防署員、行政職員らが参加した。
当日は雨天により校庭で予定されていた訓練が一部中止になったが、毛布を活用した担架の作り方、上層階から脱出するためのロープの結び方などを学んだ他、自然災害や豪雨、火災の煙などが体験できる車両には多くの子どもが乗車した。気象庁の職員による地震対策に関する講話も行われ、関東地方の活断層や神奈川県周辺で発生した地震や特徴、南海トラフの想定などが示された。
参加者を前に中原消防署の熊谷智子署長は、初期消火活動の重要性に言及。「首都直下地震で火災による死者は1万6000人と想定されているが、初期消火が成功すれば20分の1の800人まで減るとの試算がある。地域に住む全員の力が必要」と訴えた。今回の訓練をとりまとめた尾木孫三郎さんは「防災訓練は繰り返しやることが、いざという時に役立つ」と力を込めた。