区内岡上の上・下地区、谷戸地区、川井田地区の3カ所で1月14日、どんど焼きが行われた。岡上地区のどんど焼きは、昨年11月に川崎市地域文化財の無形民俗文化財に認定されている。
各地区とも岡上町内会や岡上西町会、岡上神社らが主催。竹やカヤ、笹などを用いて塔状の「せいのかみ」を作成し、当日は正月飾りやだるまなどを燃やし、無病息災、五穀豊穣を願った。例年であれば、燃やす火を使って参加者が各自で餅や団子などを焼いて食べるものの、今年はコロナ下ということもあり、一部の人たちが持ち寄って焼いていた。
特徴的な「せいのかみ」
岡上の「せいのかみ」は10メートルほどの大きさで、各地区に特徴も。上・下地区は、住宅地の近くというこもあり、書初めや正月飾りが毎年多く持ち寄られる。谷戸地区は土台に複数の杭を打ってカヤなどが盛られる寸胴型で、残った杭は厄除けがあるとの言い伝えから、各自が持ち帰る風習も。川井田地区は、1965年に一時中断。和光大学開学30周年に大学、西町会らで復活し、以来同大学の学生たちが協働で作成、実施しているという。
岡上地区のどんど焼きは、起源はわからないものの、伝統行事として長く続いている。岡上町内会の宮野敏男会長は「コロナ下で、例年のように大々的にはできなかったが、開催することができて良かった」と話した。