実は身近な町内会・自治会活動
普段、何気なく歩いている街。道路沿いや歩道、公園がきれいに整備されているのは、町内会・自治会による活動のたまものだ―― 。
溝口南町会の美化活動は、溝口北公園の公園管理協議会の会員を中心に、毎月第3日曜日に地域清掃などを行っている。9月27日には市内統一美化活動に合わせて町会全体で広く実施した。街を歩きながら作業すること2時間、集まったゴミや草は、35袋のゴミ袋がいっぱいになるほどだった。
道に生えるアザミの処理には苦労も。当日参加した人は「アザミの棘は軍手をつけていてもやっかい」と話しながらも、「今やっておかないと後が大変だから」と熱心に作業した。また、初めての参加者からは「こんなところまでやるんだと驚いた」など町会のこうした活動に改めて気づき、感心する声も聞かれた。
防犯・美化の両輪で
同町会の活動では落ち葉にも気を遣う。落ち葉が溜まると下水が流れなくなってしまうことから月1、2回程度の防犯パトロールの実施に合わせ、確認作業を行っている。その際にはペットボトルや缶などのごみ拾いも怠らない。このほか、毎月の公園清掃時には草むしりや木の伐採も担うなど街の”キレイ”を多岐にわたって支えている。
街の清潔さや、明るい雰囲気は防犯上の観点からも重要となる。町内会・自治会の美化の活動は、まちの安全安心に一役かっているのだ。
”顔見知り”になる絶好の機会にも
「インターネットで見ながら剪定時期を確認している。公園のベンチのペンキ塗りもやるよ」。そう語るのは、美化活動推進委員の上野健治さん。6年程前から美化活動に携わり、「マンション住まいの方もいるので、こういう時じゃないと顔を合わせる機会がないからね」と話す。ご自身の参加のきっかけも奥さんからの「ご近所の人、あいさつしてもほとんどわからないでしょ。町内会でもやってみたら」とのひと言だった。
最近は、毎回子ども連れで参加する人も増えてきたという。美化活動が近所付き合いや、世代を超えた交流のひと時になっている。
このコーナーは、日常生活の中で”実は身近な”町内会・自治会活動を紹介しています。加入などの問い合わせは事務局(高津区地域振興課)℡044・861・3144