三浦ブルワリの代表小松さんは、手作りの味でまちおこし!2024年3月9日のビールフェスに出店

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三浦ブルワリの代表小松さんは、手作りの味でまちおこし!2024年3月9日のビールフェスに出店
醸造所でフレッシュな出来立てクラフトビールをグラスに注いで色・香り・味を確かめる小松さん

 近年クラフトビールの人気が続いている。ビアバーの増加や大手メーカーの参入、多くの居酒屋でも取り扱うようになった。三浦半島も例外ではない。3月9日㈯には、8店舗のビールが一堂に会する「BEER FESTIVAL」がソレイユの丘(横須賀市長井)で初開催され、昨秋三崎にオープンした「三浦ブルワリー」も出店。イベントを前に同店代表の小松哲也さんは仕込み作業に一層精を出している。

 同店はアメリカンスタイルのパブ。40坪ほどの敷地には店舗のほか、醸造所が併設されている。ビールの原料は麦芽、ホップ、水。1000ℓ×3本、500ℓ×4本のタンクを使い、糖化させた麦汁をろ過し、発酵、熟成を経て、販売までは1カ月弱を要する。生産できるのは年間20㎘、ビン6万本ほどだ。

 クラフトビールは1994年の酒税法改正で最低製造量基準が緩和されたことに伴い、全国に多くの醸造所が誕生した。小松さんは元外資系金融機関の社長を務め、何度となく海外出張を経験。いくつもの醸造所で、ビール片手に新たな交流が生まれることが楽しみだった。そのうち「自分の店を持てないか」との思いが強くなり、ビール職人への転身を決めた。

 以降、国内約30カ所、海外約10か所の醸造所を訪ね歩き、研修にも参加。コツコツと醸造の技術を身に着け、自分なりに研究を重ねて、ようやく開業に踏み切った。

 「店をやる上でのミッションは3つ。新しい文化の創造、地域経済の活性化、ビール業界の発展」。小松さんは横浜出身だが、若い頃から趣味のウインドサーフィンをしに足繫く通っていた三浦が、自身の掲げる条件とピッタリ重なった。

市内の情景表現

 油壺から望む富士山、美しい海岸線が伸びる三浦海岸、レトロなまち並みの三崎、雄大なパノラマが広がる城ヶ島―。異なる魅力が詰まった三浦の情景をビールで表現。定番4種のほか、メロンやスイカといった季節感のある果汁、今は「三浦海岸桜まつり」に合わせ、塩漬けにした桜の葉をフレーバーに加えるなど新スタイルのビールづくりにも挑戦中だ。

 特徴的な香りや風味、そして手作りの味が魅力のクラフトビール。「業界の人は協力的で顔の見える関係。一緒にまちおこしができれば」。小松さんは楽し気に語った。

◇  ◇  ◇

 ビールフェスの会場はBBQ広場、時間は午前11時から午後5時30分。ソーセージの販売やキッチンカーの出店もある。

 問い合わせは、たのし屋本舗☎046・874・8755

定番4種と季節限定の商品

開催日

2024年3月9日(土)

住所

神奈川県横須賀市ソレイユの丘

問い合わせ

たのしや本舗

電話

046-874-8755

046-874-8755

公開日:2024-03-03

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