藤澤浮世絵館で企画展『広重の人物東海道にみる季節 藤沢に雪がふる』2024年5月6日まで

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藤澤浮世絵館で企画展『広重の人物東海道にみる季節 藤沢に雪がふる』2024年5月6日まで
歌川広重「五十三次 藤沢」(藤澤浮世絵館提供)

 辻堂神台の藤澤浮世絵館で3月5日(火)から企画展「広重の人物東海道にみる季節 藤沢に雪がふる」が開催される。5月6日(月)まで。

 展示されるのは、浮世絵師の歌川広重が1852年に発表した「人物東海道」など73点。同作では人の姿を中心に、旅の様子や東海道の宿場町、旅籠、茶屋が季節を織り交ぜながら描かれている。

 企画を担当した同館学芸員の井出ひかりさんは「『東海道五十三次』で一躍売れっ子になり、多くの風景画を依頼されるようになったが、同じものばかりだと飽きられてしまう。『人物東海道』では人物に焦点を当てながら東海道を描く、広重の工夫を感じることができる」と説明する。同作や、同時期に制作された「東海道名所」も展示する。その中で藤沢は雪景色として描かれ、寒冷期であった1850年代の姿を知ることができるという。

歌川広重「五十三次 鞠子」

 江の島コーナーでは、歌川芳雪による「相州江之島詣春の賑」などを中心に展示。企画コーナーでは、街道沿いに暮らす漁師など現地の人びとの暮らしや、広重が描いた藤の花やカワセミなどの「花鳥図」が並ぶ。江戸の人々が江の島詣に藤沢の海を訪れる様子や、花や鳥の絵を通じて、これからの季節を感じさせる内容になっている。

 広重の魅力について、井出さんは「自分がその絵の中に入っていくような感覚を得られる。当時からその世界観が人気を博した」と語る。「有名な風景画だけでなく、人の表情もとてもユニーク。いつもと違う広重を味わっていただければ」と来場を呼び掛けた。午前10時から午後7時。月曜・祝日は休館。

4月14日(日) <学芸員解説を開催>

 学芸員による見どころの解説は4月14日(日)に開催。午前11時から11時半と、午後3時から3時半。参加無料。定員は当日先着30人。問い合わせは同館【電話】0466・33・0111。

開催日

2024年3月9日(土)~2024年5月4日(土)
午前10時から午後7時
月曜・祝日は休館

住所

神奈川県藤沢市辻堂神台2-2-2 ココテラス湘南7F 藤澤浮世絵館

費用

入場無料

問い合わせ

藤澤浮世絵館

電話

0466-33-0111

0466-33-0111

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公開日:2024-03-13

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