三浦市は3月21日、市営下宮田住宅跡地の利活用プラン「(仮称)三浦しみんひろば」の整備概要を市議会に報告した。議会中、一部の議員から利活用の方向性が固まらないまま、2024年度一般会計当初予算案に事業用地の賃借料が計上されたことを疑問視する声が上がったことを受け、市が急遽方針を示した。
事業用地は国道134号線と市道4号線、市道342号線に囲まれた民有地で、広さは市有地約596平方メートルを含む約6701平方メートル。市の整備方針によると、子どもの遊び場にする「レクリエーション」、産直施設「シティセールス」の両ゾーンほか、大規模駐車場やトイレ・倉庫といった付帯機能が設けられる。市は今年度中に民間事業者から提案を求める民間サウンディングを行い、事業手法や事業費などを決定し、来年度以降の整備・供用開始を目指す。
財産管理課は「三浦海岸桜まつり期間中の駐車場に利用したり、防災機能として災害時の避難所に活用したりすることも想定している」という。
1964年度から建設された市営下宮田住宅。老朽化に伴い、屋根や外壁の損傷、雨漏りなどの影響で維持管理が困難と判断した市が2022年度に廃止に踏み切った。地権者は2人おり、建物解体後に返還予定だったが、今年度以降も市が年間約600万円の借地料を支払い、継続して利用することになった。