社会福祉法人プレマ会(古谷田紀夫理事長/大和市上草柳)は大和市を中心にデイサービスや保育園などを運営している法人です。地域に密着した福祉サービスの提供を続け、2024年で創立20周年を迎えました。
- 節目を迎えた今年、運営する特別養護老人ホーム「みなみ風」が第三者機関であるUビジョン研究所が質の高いサービスを提供している施設におくる認証「悠」を取得されました!
実際に現場ではどのような職員さんが働いているのでしょうか。今回はみなみ風で介護職員として働く武田千穂さんとニルマ ラ デウィさんに現場の仕事について、話を伺いました!
「人と関わるのが好き」と実感
武田さんは約9年前にプレマ会へ入職し、グループホーム「そよ風」の介護職員としてキャリアをスタートさせました。20歳の時にヘルパーの資格を取得していたそうですが、20代は結婚や子育てに専念していたこともあり、取得してからは多少のブランクがあった状態での入職に「未経験だったので、多少の不安はありました」と、当時を振り返っていました。
グループホームは「自立度が高いイメージだった」という印象を持っていた武田さんですが、実際には介助を必要とされる入居者の方も多く、現場の経験を通じて介護の技術を身に付けていったそうです。
調理師の資格を持っていたことから、一時期は栄養部門で食事づくりの業務に携わっていたそうですが、「人と関わるのが好き」だと実感し、3年前からはみなみ風で再び介護の現場に戻りました。
- そして現在はユニット「ねむの木」でリーダーを務め、職員のサポートをしながら現場で支援に携わる武田さん。取材中も持ち前の明るさで元気に声掛けを行い、入居者のみなさんと一緒に歌を楽しんでいる姿が印象的でした!
従来までは入居者の生活記録などを取る時はパソコンがメインでしたが、入居者から目を離してしまうというリスクがありました。そんな課題を解決するためにも、現在は入居者の近くで事務作業ができるようにiPadを導入しているそうです。
支援の方法に悩むこともあるそうですが、そんな時に考えるのは法人で大切にしている「自分の大切な人が、利用してよい支援・サービスの実現」という考え。「自分の家族にはこんなサービスを提供してもらえたらうれしいな」。その思いを胸に、入居者の生活リズムやペースに合わせて対応することを心がけているそうです。
外国籍の職員さんも活躍中
次に話を伺ったのは、昨年12月に入職されたというインドネシア出身のニルマ ラ デウィさん。元々インドネシアの日本語学校に通われていたそうで、「もっと日本語を学びたい」と、約5年前に日本へ。技能実習生として神奈川県内の福祉施設で勤務していた際に、友人からプレマ会の話を聞いて転職をされたそうです。
- みなみ風の職員として勤務してから5ヶ月が経ち、実際に入職してからの印象について「利用者さんの生活リズムに合わせているのがとても良いと感じる。自分が思う理想の介護に近い」とにっこりする場面もありました。
基本的な業務は前職で身に付けていたそうですが、「まだまだ勉強中です」とデウィさん。まるで家にいるみたいな雰囲気が、働く上でも心地よいと話していました!
日本が好きなデウィさんは日本の童謡も勉強中。取材日も、入居者の方々と一緒に歌を楽しんでいました。
デウィさん以外にも、プレマ会では外国籍の職員さんが多数在籍しており、活躍されています!
「入居者主体の生活」を尊重
お二人に話を伺いましたが、取材中も必要に応じて入居者さんを第一にした対応が印象的でした。
認証「悠」の審査に携わったUビジョン研究所の本間郁子理事長は「介護の現場は人手が少ないことが多く、どうしても業務主体になりがち。だが、みなみ風は入居者の生活リズムを第一に考えてサービスをしているのが素晴らしいと感じた」と、印象に残った場面を振り返りました。
- 最後に、今後の施設運営について古谷田理事長に尋ねると「法人が大切にしている考えをもとに、入居者や家族と地域の皆さまに満足してもらえるような施設運営を目指していきたい」と話していました。
※取材時に入居者の方々から了解を経て撮影・掲載をしております。