不穏なユーモアを漂わせる独自の世界観とモノトーンの緻密な線描が特徴的な絵本作家、エドワード・ゴーリー(1925〜2000年)にフォーカスした企画展「エドワード・ゴーリーを巡る旅」が、7月6日(土)から横須賀美術館(横須賀市鴨居4の1)で始まった。
作品の数々は「大人のためのおとぎ話」とも言われ、世界中に熱狂的なファンを抱える。近年、日本でも『うろんな客』『不幸な子供』などの絵本が紹介されている。絵本作家としての顔だけでなく、挿絵、舞台と衣装デザイン、演劇やバレエのポスターを手掛けるなど多彩な才能の持ち主としても知られる。
同展は、ゴーリーの終の棲家に作られた記念館であるゴーリーハウスで開催されてきた企画展から「子供」「不思議な生き物」「舞台芸術」のテーマを軸にした約250点の作品・資料で再構成。ゴーリーの深淵な世界に触れることができる。会期は9月1日(日)まで。横須賀美術館のホームページに詳細。