横浜市南区在住の落語家・桂枝太郎さん(47)による独演会「第11回三代目枝太郎まつり」が9月21日(土)午後1時から横浜にぎわい座=中区野毛町=で行われ、枝太郎さんが宮沢賢治を題材にした落語に挑戦する。
枝太郎さんは岩手県出身。1996年に桂歌丸さんに弟子入りし、2009年、真打に昇進。14年、歌丸さんが館長を務めていたにぎわい座で「枝太郎まつり」をスタート。年1回の「フェス」と位置付け、落語家以外のゲストも招くなどしてきた。昨年で10回を迎えたため、区切りにすることも考えたが、ファンの声に後を押される形で今年の開催を決めた。
今回は「いつかは向き合いたいと思っていた」という故郷の偉人、宮沢賢治の生涯を題材にした新作落語に挑む。今年の会場を確保しようとした際、にぎわい座の予定が空いていたのは宮沢賢治の命日である9月21日だけだった。「賢治の落語を今年やりなさいというメッセージだと感じた」と挑戦を決めた。
宮沢賢治の子孫に話を聞き、「地噺(じばなし)」と呼ばれる一生を物語として落語にするスタイルとなる。宮沢賢治が作詞・作曲した「星めぐりの歌」をチェリストの小宮哲朗さんが演奏する。ほかに、林家正蔵さん、活動弁士の坂本頼光さんが出演。
入場料一般3千円、高校生以下2千円。問い合わせは横浜にぎわい座【電話】045・231・2515。