栄区の魅力、菓子で発信
栄区の魅力を伝えるために、上郷小学校4年生が上郷町の果物を使い考案した、洋菓子の販売会が9月30日、同校で行われた。児童らが考案した菓子は10月12日から14日まで「ラ・コリーンアトリエカフェ桂台店」でも販売される。
9月30日に販売されたのは横浜のブランド「浜なし」「浜ぶどう」を使ったフィナンシェやタルト。上郷町の森果樹園で栽培され、製造は児童が描いたイラストを再現する形で桂台のカフェ「ラ・コリーン」のパティシエ、高塚直子さんが手掛けた。
販売会で用意されたのは、フィナンシェ200個、浜なしタルト50個、浜ぶどうタルト25個。児童は校門での呼び込みや誘導、金銭授受、商品説明を行い、販売促進に努めた。児童は「菓子で上郷の梨やブドウの魅力を伝えたい」と話す。
きっかけは社会科見学
取り組みのきっかけは5月に行われた社会科見学。近隣の森果樹園を訪問し同園の森和美さんから「浜なし、浜ぶどうを含め上郷には魅力が沢山あるのに、広まっていない」との言葉をかけられた。そこで、総合的な学習のテーマを「上郷の魅力を伝える」に位置付け、地域を広くアピールする方法を模索。今回の取り組みに至ったという。販売会では会場付近に児童が考える上郷の魅力「自然が豊か、人が優しい、安心・安全」を伝えるための動画やポスターなどを設置。購入者に魅力を訴えた。
「フードロス対策にも」
「フードロス対策にもなった」と喜びの声を口にするのは、森果樹園の森さんだ。今回使用された「浜なし」は規格外品として廃棄されるもの。また、ブドウは廃棄されないが形の悪いものが使用された。「未来を担う子どもが自分の町に根差すきっかけになってほしい」と話す。
なお、児童は3品以外にも、ワッフル、パフェ、スムージーなどを考案。一部商品は、10月12日〜14日まで、「ラ・コリーンアトリエカフェ桂台店」で販売される。