大磯町立 横溝千鶴子記念障害福祉センター(国府本郷1196)2階に10月31日、町内の福祉作業所の食品や製品を、作業所の利用者が販売する「パンと野菜のお店 Aobato」がオープンした。同日テープカットが行われ、関係者らがセレモニーに参加した。
池田東一郎町長は、「障害の有無に関わらず過ごせる施設としてここがある。地域の人との交流を生み出し、Aobatoで働く人のやりがいや生きがいになればうれしい」と話していた。
営業時間は平日午前11時〜午後3時。イートインスペースあり。
(問)同店【電話】0463・71・1256
同店は大磯町が大磯町福祉作業所等連絡会に業務委託する形で運営。同会に所属する社会福祉法人素心会の就労継続支援B型事業の一つとして、商品の袋詰めやパンの補充、トレーの回収、コーヒーの用意などを行う。
素心会が製造する各種パンのほか、かたつむりの家(社会福祉法人おおいそ福祉会)の焼き菓子、町内農家の農産物などが並ぶ。セレモニー後に迎えた初日の営業では、記念価格として半額でパンが販売されたこともあり、300個のパンが約10分で完売するなど店内は賑わいを見せた。
素心デイセンター利用者で、クリームパンやハムロールの成型などを担う石渡響さん(23)は、セレモニーの中で「これからも一生懸命美味しいパンを作っていきます」とあいさつ。今後、販売も担当するといい、「はっきりとわかりやすく丁寧に、緊張すると早口になってしまうので気を付けて接客したい」と話していた。