猛暑乗り越え
旭区今宿南町で農園を営む栗原成美さん宅の庭に飾られた「ざる菊」が見頃を迎えている。11月末頃まで庭を開放し、自由に観賞できる。
ざるを伏せたように丸く整った形の株を、多くの小菊が彩るざる菊。栗原さんによると約14年前から育てているといい、鉢の数は昨年の約80からおよそ120鉢に増やした。栗原さんは「来た人に喜んでもらえるように、数を増やして豪華にした」と話す。
「こんなことは初めて」
今年は記録的な猛暑に見舞われ、7、8月は旭区内でも猛暑日を27日観測し、2004年の観測開始以来最多を記録(南本宿小学校の観測所における)。その影響はざる菊にも及んだ。
栗原さんによると、小菊の新芽が出たら畑に植え、8月頭に鉢に移すという。しかし、暑さによって株の中が蒸れやすくなり、風通しが悪くなる内部の葉が枯れるほか、蕾が少なくなる株もあった。
「約30鉢分はダメになってしまった。こんなことは初めて」と栗原さん。それでも生き残った鉢は涼しいところに置くなどして持ち直し、暑さに強い品種は負けずに花を咲かせた。栗原さんは「当初の想定からは満足できない出来だが、一人でも多くの人に楽しんでもらえたら」と語る。
栗原さん宅は「横浜スパークゴルフクラブ」=今宿南町2285=の駐車場真向かい。