障害のある子どもが通う場所というイメージが強い放課後等デイサービス(以下、放デイ)で不登校の児童らが学び始めている。
場所は大蔵町にある学習支援型「自由な遊び場SOU!」(大蔵町155-1)。鶴川地区で無料塾を開き、不登校支援などにあたってきた一般社団法人や町田市を拠点に医療介護の総合サービスを展開している企業らが共同出資により設立したスマイルこもんず株式会社が運営する東京都認可の放デイだ。
11月にオープンすると、児童らは平日午前11時から開かれるこの場所へ自分の希望する日に足を運び、専門家のもと、勉強に励むように。工作や料理などにも取り組み、SOU!で学んだ時間は学校長などの判断によって小学校の「出席扱い」になることもあるという。
毎日のように通っているという児童の一人は「楽しい。行きたい大学が見つかった。目標に向かってがんばりたい」と笑顔をみせ、SOU!の福田有美子さんは「放デイのあり方として今年度から不登校の子どもたちの学ぶ場として明文化されるようになり、開設に至った。そのことを広く知ってもらいたい。行き場を無くした子どもたちが通うようになってもらえば」と話す。
背景に不登校増
背景にあるのが不登校となる小中学生の増加だ。福田さんによると、10年前に全国で10万人を超える程度だった不登校の数は昨年度、30万人を超え、町田市内も増加の一途という。「元気を無くした子も場所が変われば、目を輝かせるようになる。手助けを必要としている子どもたちに寄り添っていきたいと思う」
15日に施設見学会
12月15日(日)にはSOU!の施設見学会があるという。福田さんは「不登校経験がある保護者対象の茶話会も開く予定。多くの方に参加してもらいたい」と話している。
参加希望者は事前にメール【メール】sou@c-kamiya.co.jpまたは電話【電話】042・816・2117で福田さんまで申し込み。SOU!の利用に関しての詳細はHPなどで。