医師とともに医療現場を支える看護師。市内大庭にある湘南看護専門学校では現在約110人が学んでいる。当紙では、今年3月に卒業する看護師の卵の三浦碧生さん(21)と東海林由菜さん(26)にインタビュー。その思いを聞いた。
看護師になるきっかけを三浦さんは「母が入院した時、とてもよくしてくれた。人のために働きたいと思っていて決心した」と話す。一方、東海林さんは大変さを聞き、一度は医療事務など補助役の仕事に就いたが、もどかしさを感じ「やはり直接に手を差し伸べたい」と一念発起。看護師の道を新たに選んだ。
学び続けて3年を経た今、2人が感じているのは「大変さ」と「やりがい」。大変さは看護師という専門職になるための度重なるテストや実習もある。だがそれ以上に「看護師の責任の重さ」を感じた。命を預かる職業として三浦さんは「医療現場では言葉一つも根拠を持たなければ」とし、東海林さんも「時間厳守一つから、物事の一つ一つに責任をもって動くことが必要と学んだ」と表情を引き締める。
一方、「やりがい」も学んだ。特に実習では作業量が多く悲鳴をあげたそうだが、反面、接する患者さんの言葉や笑顔に癒される。「お礼の手紙をもらったりして」(三浦さん)や笑顔を見せてくれる姿に「寄り添うことができたのかな」(東海林さん)などと誰かのためになっていることを実感した。
今、国家試験に向けて猛勉強中の2人。将来の看護師像を訊ねると三浦さんは「一人でなんでもできることより、チームで補い合えること」。東海林さんは「七転び八起き。何があっても前を向いて成長する」と話す。そして「医療現場と患者さんに笑顔を届けられる看護師になる」と口を揃えて決意を語った。