「いろんな家族の形の数だけ、寄り添えるようなまちづくり」を理想とする千年新町町内会。加入数は約600世帯で、30代の役員がいたり、活動を手伝う20代も多くいたりと、若い世代から年配者まで町内会活動に関わっている。子ども会連合会行事への積極的な参加、独自開催の子ども店長研修など、子ども会活動も活発だ。
保科卓也会長は「先人たちのこれまでの取組を大事にしながらも、老若男女が様々な場面で関われる町会運営を目指し、新しいことにチャレンジしています」と話す。
例えば、12月7日に千年新町集会所で開いた「川崎市の未来 特別市について」をテーマとした市民説明会もその一つ。町内会を越えた大きなテーマだが、地域住民にとっても影響のある、市が目指す構想を知り、考える機会にしてもらおうと開催することに。
当日は、福田紀彦市長からのVTRに加え、川崎市職員が神奈川県との二重行政による市の課題や現状、特別市になった場合に可能になることなどを説明。質疑応答では、住民たちから幅広い多くの質問が上がり、関心の高さもうかがえた。
町内会、チラシで案内
また、12月には町内会加入のメリット等を分かりやすく記載した案内チラシも新たに作成。加入の利点を以下の3点にまとめた。
- 行事やイベント等、町会員のためにコミュニティの場を提供。地域の繋がり作りに活かせる。
- 防犯・防災面で、いざという時に助け合う基盤になる。
- 町会員の増加は町内会予算や行政支援の充実につながり、防犯カメラ設置や災害時の備品拡充などを進めやすくなる。
「町内会に入ってない方は、こうした点を参考にして頂き、ぜひ入会してもらえたら」と保科会長。このほか「災害や人との繋がりに強く、みんなに優しい町づくりに、少しの時間でも一緒に活動してらえたら嬉しいです」と呼び掛けている。