幸区美化運動推進功労者表彰は、区内で美化活動に功労のあった個人・団体を称えるもので、令和2年度は個人2名と団体2組が受賞した。
下平間68自治会美化活動部会
代表の小野寺清さんを中心に約15人のメンバーで、月2回下平間稲荷公園内外のごみ拾い・草刈りなどを行う。自治会の新井昭司会長は、「メンバーはほとんどが有志。設立当時からの活動を引き継いでやってきた」と話す。居心地の良い公園の環境は地域住民を思う人たちの手によって作られている。
南加瀬原町内会 鴫原宏明さん
約15年間、毎日自宅周辺や近隣道路で清掃活動を行ってきた。「他にも清掃活動を行っている人はおり、特別な事はしていないと思っている。最近は随分まちも綺麗になってきている」と話す。地域でコツコツと活動する人の姿があるからこそ、周りに良い影響をもたらし、まちが綺麗になっていくのだろう。
戸手多摩川町内会 坂口今朝幸さん
戸手多摩川町内会は、定期的な公園清掃のほか、市内統一美化活動や多摩川美化活動に参加している。坂口さんは、過去に福祉部長を務め、町内会の中心となって積極的に活動してきた。「たいしたことはやっていない。みんなやっている」と語ったが、活動は約15年に渡っており、町内や幸区の美化環境の向上に大きく貢献している。
南加瀬夢見ヶ崎町内会
同会は設立当時から町内会をあげた美化活動に取り組む。定期的な小倉緑道の草刈りや花植え、加瀬山付近の清掃活動、町内の吸い殻拾いなど、活動は多岐にわたる。深瀬武町内会長は、「会員の皆さんが功労者。設立当初からある活動なので今後も続けていきたい」と話す。町内会の強いつながりが、活動の継続に繋がっている。
これからも地域で手を取りあいながら
日中仕事や学校に行っている人にとって、こうした活動が目につく機会は少ないが、ふとまちに目を向けた際、歩く道にごみがなく、花が綺麗に咲き誇っていると、暮らしやすい環境を実感できるだろう。
一方で、休日や空き時間を使って地域の清掃や草刈り・花植えなどを長年継続することは簡単なことではない。受賞者の皆さんの日々の活動は確実に地域環境の向上や住みやすいまちづくりに繋がっている。
また、町内会は美化活動の他、地域の祭りや交通安全の見守り、防災対策など多岐にわたる活動でまちづくりを行っているが、継続のためには協力し合う地域の強い結束力と活動へ参加する人手が必要だ。今後も、新たな担い手とベテランが一致団結しながら、より良いまちづくりを推進していくことが期待される。