牧野在住で和紙継ぎ紙作家として活躍する山下純一郎さんの地元で初となる個展「和紙と共に60年の歩み展」が5月9日(金)〜22日(木)まで、相模湖交流センター(与瀬259の1)で開催される。
和紙を幾重にも重ね合わせて1つの絵を完成させる「紙彩流」の約50作品が展示される。開催を前に山下さんは「今回は花、風景、犬や猫、人、抽象画など幅広いジャンルの作品を並べる総合展になる。このジャンルの多彩さが和紙の魅力の一つでもあり、和紙特有の色彩や質感を感じてもらえれば」と話す。
特に和紙の調達には全国を探し回るようで、「厚みや色の感じ、毛羽立った質感などがそれぞれの場所で違う。モチーフを和紙でどのように表現するか、いかに貼り合わせていくかで作品の印象が大きく変わってくる」と制作の裏側を解説する。完成までの期間は平均で3カ月ほどだが、中には1年掛かりの大作もあるという。
山下さんは個展期間中の土・日曜は会場に常駐する予定で、作品は販売も行う。
入場無料。時間は午前10時から午後5時(最終日は〜3時)まで。12日(月)、19日(月)は休館となる。
詳細、問い合わせは同センター【電話】042・682・6121。