町田市音楽協会が現在、第49回全国町田ピアノコンクールの参加者を募集している。昨年、市長賞(グランプリ)を獲得した藤森帆美さんに、昨年のグランプリ獲得について話を聞いた。
グランプリを受賞されて
「まさか自分が受賞できるとは思っていなかったので、本当に驚きました。大学の試験と重なって出場を迷いましたが、『練習の成果を試したい』と思って挑戦を決めました。7回目の出場にしてこれまでのリベンジを果たせてうれしかったです。音の一つひとつに自分なりの考えを込めた演奏が評価されて光栄でした」
ピアノとの出会いは
「3歳のときに電子ピアノで遊び始めたのが最初です。6歳で『もっと真剣にやってみたい』と思い、本格的にピアノを始めました。それからはピアノ講師であるおばと二人三脚で歩んできました」
日々の練習はどのように
「どんなに忙しくても1日に最低2〜3時間は練習にあて、コンクール前は8時間に及ぶ日もありました。学業との両立は大変でしたが、時間をやりくりして練習していました。昨年の受賞はおばも喜んでくれて、『よく頑張ったね』と言ってもらえたことがうれしかったです」
ピアノの魅力は
「『ピアノほど自分に合うものはないのでは』と思っています。休日には音楽鑑賞に行くこともあり、特に海外のピアニストの演奏から大きな感動を受けることが多いです。緻密な音の構築、そして華やかな生演奏を聴くと、鳥肌が立ちます」
今後の目標は
「聴く人の心を動かせるような演奏家になりたいと考えています。そして将来は、音楽教員としての道にも進みたいです。教育実習で生徒たちと触れ合った経験が大きく影響しています。実習最終日に生徒からもらった手紙には感動しました。一人の教員として見てくれていたんだ、ということに心を打たれた思い出が残っています。音楽は年齢を問わず楽しめるものなので、その魅力を子どもたちにも伝えていきたいと考えています」