新たな体験型観光コンテンツとして森のイノベーションラボFUJINO(森ラボ)が主催する「陣馬山ナイトウォーク」が5月からスタートした。藤野エリアの観光促進を目的に始まった企画で、高橋靖典コミュニティマネージャーは「ぜひ多くの方に参加してほしい」と広く参加を呼び掛ける。
都心から車や電車で1時間程度の距離にある藤野地区は、その距離間から日帰り観光客が多い特徴がある。森ラボでは、地域の活性化や魅力をより知ってもらうために宿泊を伴う観光コンテンツをつくりたいと約1年前からナイトウォークの企画を進めてきた。さらに、ビジネスなどで藤野を訪れた人を観光に誘導し、観光需要、交流人口の増加を図る狙いがある。企画は森ラボのほかに市、相模原市観光協会、WAmazing株式会社で精査した。
ナイトウォークは森ラボに集合し、車で和田峠へ移動。そこから日没を見計らって陣馬山の山頂を目指す。「陣馬山は低山で初心者でも登りやすいのが魅力」と高橋さん。五行(木・火・土・金・水)をテーマに五感と心を研ぎ澄まし、心と体を整え、自分自身を見つめ直す時間を提供する。参加者は夜の山道をランタンを手に歩いたり、耳を澄まして音を聞いたり、土の上に寝転がるなど特別な体験を味わうことができる。「自らを見つめ直す良い機会になった」「今回は夜だったが、昼にも登ってみたいと思えた」と参加者も感想を話す。高橋さんは「山頂からは八王子のきれいな夜景を堪能できる。天気が良ければ星空も見ることができる。夜の山の魅力を感じてもらい、夜ならではの小旅行を楽しんでもらいたい」と話す。
5月は悪天候により1回のみの開催だったが、仕切り直してスケジュールを組み体制を整える。現在はイベントのみの運営だが、今後は宿泊を合わせたパッケージプランなどの企画にも意欲を見せる。高橋さんは、「市内の人でも藤野に来たことがないという人が多くいる。市外はもちろん、市内の人もリフレッシュにぜひ参加してみてほしい」と呼び掛ける。
次回の開催は7月11日(金)、12日(土)、25日(金)、26日(土)。8月以降のスケジュールは決まり次第、ホームページ(https://jinba.travel/nw/)で発表する。
対象は15歳から85歳(18歳未満は保護者の同伴が必要)。所要時間は3時間程度。体験料は1人4000円(体験代、現地ガイド代、お茶代など含む)。申し込み、問い合わせはホームページから。