神奈川県立近代美術館 葉山(葉山町一色)で、展覧会「若江漢字とヨーゼフ・ボイス 撮影されたボイスの記録、そして共振」が11月15日㈯から開催される。会期は2026年2月23日㈪まで。
同展は、横須賀市在住の美術家・若江漢字氏と、20世紀ドイツを代表する芸術家ヨーゼフ・ボイス(1921︱86)の二人に焦点を当てる。
若江氏は44年横須賀生まれ。60年代前半から作家活動を開始し、70年代以降の西ドイツ滞在を機にボイスの仕事に共鳴。以後、交流を重ねながら、94年に横須賀市平作に「カスヤの森現代美術館」を創設。ボイスをはじめとする現代美術の紹介と自らの創作活動を並行して行ってきた。
ヨーゼフ・ボイスは、人間の創造行為を社会運動へと広げる「拡張された芸術概念」を提唱。ドイツの国際美術展「ドクメンタ」などで作品を発表する傍ら、教育や政治活動も実践した。
会場では、若江氏がボイスのドクメンタでのアクションや来日の様子などを間近に撮影した貴重な記録写真を展示。多くが初公開となるこれらの写真は、若江氏の作家としての視点も伝える。あわせて二人の造形作品も展示し、両者の共通項と独自性を考察する内容となっている。
会期中、若江氏によるギャラリートーク(11月15日・12月6日㈯・13日㈯・1月10日㈯)やパフォーマンス(12月6日・1月10日)も予定されている。
開館時間は午前9時30分〜午後5時。月曜休館(祝日除く)。問い合わせは同館【電話】046・875・2800。












