小田原市初の公立認定こども園となる「市立たちばなこども園」が、橘地区に開園した。4月から始まった「こども誰でも通園制度」にも市内で初めて対応し、多様な保育需要に応える。
たちばなこども園は、少子化の影響で園児が減少していた下中、前羽の公立2幼稚園を統合した幼保連携型認定こども園。下中幼稚園の敷地を使い、木造二階建て、延べ床面積980・95平方メートルの園舎を建設した。総工費は約11億2千万円。
柱や梁(はり)などの構造材と壁の仕上げ板材には、小田原産材を100%使用。市によると、この規模の公共施設の構造材に小田原産材を使用するのは初という。消費するエネルギーの削減に向け、太陽光パネルの設置や高断熱化なども図った。
遊びや運動、交流を喚起するような空間デザインも特色で、室内にはハンモック遊具や上下階を行き来できる塔状の遊具、園庭には築山や砂場、ビオトープなどを配置。設計にあたり、下中幼稚園児を対象にしたワークショップを実施して子どもの声を反映させたという。
3月26日には開園式が開かれ、関係者らが新たな園舎の完成を祝った。
加藤憲一市長は「子どもたちが多くの発見を積み重ねながらわくわくする毎日を過ごせるよう努めたい」とあいさつ。前羽地区自治会連合会の北村千波会長は、「少子化が進む一方で共働き家庭が増え、橘地区でも保育需要は増している。このような公立園ができてありがたい」と話した。
一時預かりや子育て相談も
同園は、国が創設した「こども誰でも通園制度」の市内初の実施園として、保護者の働き方などを問わず生後6カ月から満3歳児までを月一定時間まで受け入れる。保護者の病気や家庭保育が困難な際の一時預かりにも対応し、就学前児童の保護者向けの子育て相談などにも応じる。
市によると、4月からの受け入れ園児数は保育部が44人(定員63人)、幼稚部が20人(同29人)という。












