明治学院大学内にあるチャペルで6月30日(土)、無料の音楽コンサートが開催されます。同大学と、戸塚区に拠点を構える一般社団法人横浜スペイン語センターとの連携事業です。
公演は前後半に分かれ、前半の栗原武啓さんは主としてフラメンコギターの演奏、さらに津軽三味線も演奏します。後藤ミホコさんはロシアや北欧にゆかりのある曲を演奏するほか、津軽三味線とアコーディオンの、国境を越えたコラボも。
後半は明治学院大学専属のオルガニスト山本由香子さんと二人の練習生によるパイプオルガンの演奏が行われます。「皆さんになじみのある曲を準備中です」と主催者。
和洋の情熱を込める
フラメンコギター奏者の栗原武啓さんは、じつは津軽三味線奏者でもあります。現在は両方のプロとして国内外を舞台に飛び回っています。栗原さんによるとフラメンコギターも津軽三味線も「どちらもルーツはインド」とのこと。以下のように語ります。
「インドから西へジプシー(ロマ)の人たちが流れてベリーダンスや東欧のジプシー音楽に変化し、アンダルシア地方でスペイン民謡とジプシー音楽が混ざってフラメンコになったんです。一方、中国を経て三弦が琉球に渡り三線となり、室町時代に大阪・堺の港に持ち込まれ、日本中へと広がったのです」。
当日はフラメンコギターと津軽三味線を習得した栗原さんならではの「情熱の演奏」を聴くことができそうです。
日露友好親善アーティストが登場
アコーディオンの後藤ミホコさんは03年にロシア「サンクトペテルブルク建都300周年記念事業」の日ロ友好親善アーティストを務めるほか、ニューヨークのブロードウェイ舞台公演、フィンランドのカウスティネン民族音楽祭に参加するなど世界を股にかけて活躍中です。
「アコーディオンを担いでどこにでも気軽に行く」という無類の旅好きでもある後藤さん。旅先で見てきた景色をアコーディオンにのせて表現してくれることでしょう。
パイプオルガン奏者の山本由香子さんは、世界中の教会で演奏実績がある実力派。素敵な音色でチャペルを包み込みます。
明治学院大学のチャペルは、シンプルで清廉をテーマに設計されたモダンな建物。ステンドグラスから降り注ぐ光や、全面ガラス張りの西面から見える生い茂る緑など、厳かな雰囲気と開放感を兼ね備えた造りが特徴的です。
チャペルコンサートで、素敵な午後のひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。当日は直接現地へ。