木版画家の石渡武夫さん(90・小田原市久野在住)が2026年10月3日(土)から8日(木)、小田原三の丸ホールで「木版画50年展」を行う。午前10時から午後5時。
これまで石渡さんが手がけた木版画やデッサン計35点を展示。菩薩や西伊豆の風景、ペルーのマチュピチュ、メキシコの遺跡など、旅行先で訪れた街並みや建物をモチーフにした力作が並ぶ。見た人が、思わず目を引くような作品にこだわる石渡さん。デフォルメの意識や明暗がはっきりと分かるコントラスト、デザイン性を大切にし、作品作りに励んでいる。
奈良県を中心とする地域の風景を版画で表現した「奈良百点」シリーズの制作に2010年から取り組んでおり、2018年には100作品目を仕上げて記念個展を開催した。2026年7月には、90歳の節目に200作品目を完成させた。「目指して取り組んでいたわけじゃない」と気の向くままに彫刻刀を振るっていたという。200作品目となったのは京都・浄瑠璃寺の「吉祥天」。1年に数度開帳され「日本一美しい」とも称される仏像を独自のタッチで表現した。200作目を一区切りとし、「奈良百点」は完結するという石渡さん。「次は京都の名庭をやってみたい。自分のペースで少しずつ取り組めたら」と意欲的だ。
木版画50年展には、「奈良百点」シリーズも数点出展される。












