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市制80周年の“顔”をつくった二人。ロゴ&スローガンに込めた茅ヶ崎への思い

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市制80周年の“顔”をつくった二人。ロゴ&スローガンに込めた茅ヶ崎への思い

2027年10月1日に、市制施行80周年を迎える茅ヶ崎市。節目の年を盛り上げるロゴマークとスローガンが決まり、10月2日放送の茅ヶ崎FM「#ちがすき」には、その考案者である松野友貴(まつのゆうき)さんと谷田佳南(たにだかな)さんが出演しました。市内の小・中学生による投票で選ばれた二つの作品。ロゴマークには、海や里山、ハワイとのつながり、そしてこれまでの茅ヶ崎と未来をつなぐ思いが。スローガンには、茅ヶ崎らしい「海」と、これからの時代へ進んでいく姿が表現されています。二人はどんなことを考え、作品を生み出したのでしょうか。作品の裏側と茅ヶ崎への思いを紹介します。

デザイン未経験から生まれた80周年ロゴマーク

80周年ロゴマークを考案したのは、茅ヶ崎市デジタル推進課で働く松野友貴さん。普段は、市民の大切な情報を扱うシステムの管理や、市役所のDXを推進する仕事に携わっています。学生時代から続けているバドミントンが趣味で、現在も社会人チームに所属。昼休みには茅ヶ崎FMを聞きながら第一カッターきいろ公園を20分ほど走るのが日課だといいます。

そんな松野さんですが、意外にも今回の応募までは、デザインやイラストをほとんど経験したことがありませんでした。職場で80周年ロゴマークの一般公募を知ったものの、最初は「自分には無理だろう」と応募するつもりはなかったそうです。一方で、仕事を通じて日頃から「これから茅ヶ崎がどんなまちになってほしいか」を考える機会は多く、自分なりにロゴへ込めたい思いはありました。転機となったのは、帰りの電車で募集要項を見返した時。そこにあった「共創」という言葉でした。

「思いさえあれば、誰かにデザインを教えてもらいながら形にできるかもしれない」

そう考えた松野さんは、その日のうちに、バドミントンでペアを組むデザインに詳しい友人へ連絡。アドバイスを受けながら初めてのロゴ制作に挑戦しました。

海、里山、ハワイ。そして過去と未来をつなぐ「C」

完成したロゴマークには、松野さんが普段感じている茅ヶ崎の魅力が詰め込まれています。まず思い浮かべたのは、やはり「湘南の海」。しかし、松野さんが好きなのは海だけではありません。市北部に広がる里山などの自然、姉妹都市・ホノルルとのつながりを感じさせるハワイアンでカラフルな雰囲気。そうしたさまざまな要素を一つのロゴに取り入れていきました。印象的なのが、ロゴ上部に描かれたアーチです。これは、これまで茅ヶ崎市が歩んできた軌跡と、これからの未来をつなぐ「架け橋」をイメージしたもの。さらに、そのアーチが海の水面に反射するような構図にすることで、全体を見ると「Chigasaki」の頭文字でもある「C」が浮かび上がるデザインになっています。ヤシの木やツツジ、海の中には魚の姿も。魚について松野さんは、

「最初はシラスを描こうと思ったんですけど、シラスって難しくて(笑)」

と制作秘話も明かしました。放送中、改めてロゴに込めた意味を聞いた谷田さんも、

「色合いもおしゃれで、考えて作った意味を聞くと『そういうことだったんだ』と分かって、さらにかっこいいと思いました」

と話していました。

「茅ヶ崎といえば海」から生まれたスローガン

一方、市制施行80周年のスローガン

「湘南の波とともに これからも 海の街 茅ヶ崎」

を考案したのは、第一中学校1年生の谷田佳南さんです。

演劇部に所属し、発声練習などに取り組んでいる谷田さん。小学生の頃にはお弁当箱をテーマにした劇でハンバーグの役を演じたこともあるそう。学校でスローガン募集のチラシが配られたことをきっかけに応募したといいます。応募の理由は、とてもシンプル。

「やれることはやってみる主義なので、チャレンジの気持ちで応募しました」

スローガンは「連想ゲームのように考えた」といいます。「茅ヶ崎といえば海」というイメージから考え始め、そこに「時代の波に乗っていく」という未来へのイメージを重ねました。何度か言葉を考え直しながら、語呂や響きも大切にしてたどり着いたのが、

「湘南の波とともに これからも 海の街 茅ヶ崎」

という言葉でした。そのスローガンを聞いた松野さんも、

「短い言葉の中に思いが込められていて、特に『これから』という部分は、自分がロゴに込めたものと同じだと感じました」

と話します。別々に作られたロゴマークとスローガン。しかし二つには偶然にも、80周年を祝うだけではなく、その先の90周年、100周年へとつながっていく「これからの茅ヶ崎」という共通した思いが込められていました。

「まさか自分が」 二人を驚かせた結果発表

自身の作品が選ばれたと知った時、二人とも最初に感じたのは「驚き」だったそうです。谷田さんは、応募したことを家族や友人にもほとんど話していませんでした。学校から父親へ連絡があり、夕食の時に結果を聞かされたといいます。

「まさか選ばれると思っていなかったので、とても驚きました。親がすごく喜んでいて、逆に私がびっくりしました」

松野さんも、デザイン未経験からの挑戦だっただけに「まさか自分の作品が」と驚いた一人。結果を知ると、制作を一緒に進めてくれた友人へ真っ先に報告しました。

「すごく喜んでくれました」

今回、最終的に作品を選んだのは、市内の小・中学生です。谷田さんにとっては、自分と同じまちで暮らす同世代の子どもたち。

「何度か考え直して頑張って見つけた言葉だったので、それを認めてもらえたことで、自分の感性に自信が持てました」

と振り返ります。松野さんも、

「これからの茅ヶ崎の未来を担う子どもたちに選んでもらえたことがうれしい」

と話し、自身がロゴに込めた未来の茅ヶ崎の姿に、子どもたちも共感してくれたのではないかと感じていました。

作品づくりを通して、改めて見つめた茅ヶ崎

今回の作品づくりは、二人にとって、自分たちが普段過ごしている茅ヶ崎を改めて見つめる機会にもなりました。谷田さんは、

「茅ヶ崎市民として、茅ヶ崎について考えたことがあまりなくて。今回、茅ヶ崎について考えることができたのはすごく良かったです」

と話します。谷田さんが感じる茅ヶ崎は「海の街」。

それだけでなく、人とのつながりが近すぎず遠すぎず、「ちょうどよくて居心地のいいまち」だといいます。一方、横浜在住の松野さんにとって、茅ヶ崎は職場でありながら、休日にも訪れたくなるまちです。特に魅力を感じているのが、個人経営の飲食店の多さ。

「茅ヶ崎まで来て食べたいと思う店がいくつもあります」

横浜駅周辺のような大きな街とは違い、お店やさまざまな場所が程よい距離に集まっていることも、松野さんが感じる茅ヶ崎らしさです。

昔ながらの良さを残しながら、新しいことにも挑戦するまちへ

80周年を迎える茅ヶ崎に、これからどんなまちになってほしいか。谷田さんは、

「穏やかな昔ながらのいい雰囲気を守りつつ、新しいことにもチャレンジしていく素敵な街になってほしいです」

と話します。普段歩いている道でふと目に入る植物や、住宅の間に残る自然。生まれ育ったまちだからこそ日常の中で何気なく感じてきた風景を大切にしながら、未来へ進んでほしいといいます。松野さんがロゴに使ったカラフルな色には、茅ヶ崎に暮らす人、働く人、関わる人、それぞれの「個性」という意味も込められています。

「茅ヶ崎では、それぞれの個性が尊重されていると感じます。そのいろいろな色が、それぞれの色のまま生かされるようなまちになってほしいです」

80周年という節目をきっかけに、これまでの茅ヶ崎を振り返る。そして、一人ひとりがこれからの茅ヶ崎を考えていく。今回のロゴマークとスローガンには、そんな思いも込められています。

それぞれが感じる、茅ヶ崎らしさ

二人の話を聞いていると、作品に込められた「茅ヶ崎らしさ」は、海や自然といった分かりやすい風景だけではないことが伝わってきます。谷田さんが魅力に感じているのは、日々の暮らしの中にある「程よい距離感」。家から学校へ、図書館へ、美術館へ。まちの中を行き来する中で感じる、近すぎず遠すぎない距離が、茅ヶ崎の居心地の良さにつながっているといいます。

一方、松野さんが感じているのは、人の温かさや、まちのサイズ感です。横浜に住みながら茅ヶ崎で働く松野さんにとって、茅ヶ崎は個人経営の店が身近にあり、休日にもわざわざ足を運びたくなる場所。仕事を通じて市民と接する中でも、温かい人が多いと感じているそうです。そして、松野さんが特に好きだというのが、北陽中学校の正門前から見える富士山の景色。なかでも夕方の眺めがお気に入りだといいます。
海があり、里山があり、まちなかには人の営みがある。その一つひとつが程よい距離でつながり、それぞれの個性が共存していることも、茅ヶ崎らしさなのかもしれません。
2027年10月1日、市制施行80周年を迎える茅ヶ崎。今回生まれたロゴマークとスローガンは、これまで歩んできた80年を振り返るだけでなく、これからの茅ヶ崎を考えるきっかけにもなっています。

昔ながらの穏やかな雰囲気を大切にしながら、新しいことにも挑戦していく。そして、さまざまな個性が、それぞれの色のまま生かされていく。二人が描いた「これからの茅ヶ崎」が、ロゴマークとスローガンとともに、まちの中へ少しずつ広がっていきます。

茅ヶ崎市 市制80周年記念サイト

ホームページ:https://www.city.chigasaki.kanagawa.jp/1066813/index.html

ロゴマーク&スローガンについて:https://www.city.chigasaki.kanagawa.jp/1066813/1066883/index.html

 

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住所

神奈川県茅ヶ崎市

公開日:2026-10-15

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