「船中問答御着岸の霊場」として知られる福船山安立寺(金沢区町屋町)は、8月16日(日)に毎年恒例の海施餓鬼(うみせがき)を行う。この行事は海難者や魚類の供養のために行われており、100年以上の歴史があるとされる。
当日は檀家らとともに同寺から金沢漁港まで、うちわ太鼓をたたきつつ「南無妙法蓮華経」と唱えながら歩く。漁港では、安立寺の宗祖・日蓮上人が着岸したとされる野島海岸に向い法要。その後、灯ろうを流す。法要は午後6時から。灯ろう流しは強風や台風の場合、中止する。
鈴木弘信住職は「毎年、すべてのものが仏になれるよう祈念させていただいている。今年は疫病退散も併せて祈りたい」と話した。問い合わせは同寺【電話】045・701・7597へ。