映画ファンを中心とした市民ボランティアで結成された実行委員会が主催する「映画祭 TAMA CINEMA FORUM第29回映画祭」が11月17日(日)、23日(土・祝)〜12月1日(日)、中央大学多摩キャンパスクレセントホールの他、パルテノン多摩小ホール、永山公民館ベルブホール、関戸公民館ヴィータホールを会場に開催さます。
人々に夢や感動を与えてきた映画の発展と、市民活動を通じた新たなまちづくりを目的として企画された同映画祭。これまでに国内外の話題作の上映や、製作者、出演者を招いたトークイベントなどを開く他、今年最も感銘を受けた作品、監督、俳優を映画ファンの目線から表彰する「TAMA映画賞」、若手監督の登竜門と言われるコンペティション「TAMA NEW WAVE」を実施しています。今年は、パルテノン多摩大ホールが大規模改修で使用できないため、中央大学のクレセントホールで表彰式が行われます。
今年の最優秀作品賞は鈴木卓爾監督の『嵐電』、中野量太監督の『長いお別れ』に決定(受賞者は表参照)。期間中に上映を予定している作品は約60本。”世界の巨匠”黒沢明監督の特集や、団地団による『団地七つの大罪』が当時のフィルムで上映されるなど、映画ファン必見の作品が揃います。
実行委員長の竹内昇さんは「今年は会場探しに苦労した中、中央大学さんにご協力いただき開催することができた。最優秀作品賞の2作品は決して派手な映画ではないが重みのある作品なので、ぜひ見ていていただければ」と見所を語っています。続けて「今年5月に実行委員会が、日本映画批評家大賞の特別賞を受賞することができた。これは立ち上げから尽力され、今年逝去された名誉委員長の水野信利さんたちが築いてきた映画祭に与えられたもの。今年は、初めてのことが多く不安もあるが良い試練だと思い、気を引き締めてやっていきたい。ひとつの区切りであり、方向性を見つけていく映画祭にもなると思う」と意気込みを語っています。
なおチケットは現在、e+やチケットパルテノン、公民館などで販売中(料金・販売場所は映画祭HP等で確認を)。詳細は実行委員会【携帯電話】080・5450・7204へ。