年末に向け、八王子市内各地でイルミネーションが街に彩りを添えている。
南大沢・三徳プラザ商店会(細川政男会長)もそのひとつ。プロジェクターを使用した映像の投影、ライトで作る壁面の模様など趣向を凝らすイルミネーションが買い物客を楽しませている。
2007年から始まったイルミネーションをプロデュースするのは、同商店会の山田大輔さん(八王子南大沢五郵便局局長)。電飾に関しては素人だったが「少しでも楽しんでもらいたい」と独学でイルミネーションを研究。過去にはパソコンを駆使した高度な電飾に挑戦するなど、こだわりを見せている。
2020年のポイントは?
今年のイルミネーションのポイントは新たに設置した紫色のドーム。「実はこれ、有名な江ノ島のイルミネーションを参考にしたんです」と山田さん。藤沢市の江の島サムエル・コッキング苑へ”視察”に行き、スマホには参考資料となる写真を何十枚も撮りためた。スロープの生垣を利用した電飾も同所を参考に今年は全体的に青色にまとめている。
新設されたドームを「通ってみたい」とはしゃぐ子どもや、投影されるサンタ画像を「めっちゃかわいい」とスマホで撮影する人たちが立ち止まる。中には「近隣の駅前よりきれい」という声も。
娘、孫とイルミネーションを見に来たという今野のぞ美さん(鑓水在住)は「自転車で通るたび、きれいだと思ったのでみんなで買い物がてら見に来た。今年は大人っぽい色合いね」と魅入っていた。
山田さんは「毎年少しづつ変えているのは、お客さんが気が付いてくれるから。それが嬉しい。人が集まると防犯にもなるので、多く人に楽しんでもらえたら」という。