荘厳な空間を彩るステンドグラス。ここは、教会ではなく寺院の本堂―。
「今井の観音さま」で知られる三樹院(上宮田601)で、このほどステンドグラスの花頭窓(かとうまど)がお目見えした。左右それぞれに、蓮や牡丹・藤の花に囲まれた鳳凰が、色鮮やかに描かれている。今にも舞い降り、飛び立ちそうな2羽。朝・昼・夜、自然光や室内灯の明かりなどによって、異なる美しさを見せるという=写真。
デザインの構想から約半年。川崎市に工房を構えるステンドグラス職人・小林まゆみさんが、社寺建築様式と調和した窓を制作。透明感と温かみを持った作品に仕上げた。
親しみやすく、地域に開かれた寺院をめざし、写経絵や演奏会などを開いている同寺。今井正純住職は「開いているときはいつでも拝観してもらえたら」と話している。