現在休館中の多摩市立グリーンライブセンターでこのほど、約100本のバラが見頃を迎え、今年新たに加わった品種「I CAN」も大輪の花を咲かせました。
同センターでは、毎年5月に「ローズウィーク」と題したイベントを実施し、連日多くの人出で賑わいを見せています。今年は、新型コロナウイルスの影響で4月から休館。同イベントも中止となりました。
「I CAN」
そうした中でも同センターのスタッフの手により花を咲かせたバラの数々。「I CAN」は恵泉女学園大学講師で非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン(I CAN)」の国際委員を務める川崎哲氏から、今年2月に多摩市に寄贈されたバラです。
このバラは、被爆者で広島県在住の育種家・田頭数蔵氏が、NGOのI CANがノーベル平和賞を受賞したことに感銘を受けて、新しくできた品種に同じ名前を付けたもの。核兵器廃絶運動に役立ててほしいと川崎氏に寄贈され、恵泉女学園大学やグリーンライブセンターで育ててきました。
来年こそ
グリーンライブセンターでは12鉢を育ててきたが、他のバラと同様に5月中旬にそのすべてが花を咲かせたといいます。「普通のバラの咲き方よりもゴージャスでピンクの濃淡があって品がある」とスタッフ。休館明けとなる6月には見頃が終わっているため「皆さんに見てもらいたかった」と惜しんでいます。
今後、川崎氏のメッセージ動画と一緒に多摩市内の中学校に鉢を配布する予定です。