アジサイの名所として知られる妙楽寺周辺で6月6日、長尾の里あじさい保存会や長尾町会環境美化部のメンバーらが下草刈りを行った。およそ20人が集まり、感染症対策を行いながら作業に勤しんだ。
あじさいロード
妙楽寺に続く坂は「あじさいロード」とも呼ばれ、道沿いに多くのアジサイが並び、地域住民が手入れを継続。昨年は「あじさいまつり」で協力を呼びかけた募金を基に、約30株を植栽した。「小さかった株も大きくなり、葉っぱが青々としている。静かにアジサイを愛でてもらえたら」と保存会の井田光政会長。環境美化部の隅田潤部長は「いつもは多くの人出で恥ずかしがっておとなしい花も、今年は堂々ときれいに咲いてくれている」と笑顔を見せた。
妙楽寺は自由散策
今年は新型コロナウイルスの影響で、6月21日に予定していたあじさいまつりが中止。妙楽寺では当初、門の閉鎖も検討したという。「いっときは閉めようという思いもあったが、例年通りアジサイを見に来てもらえるように。マスクをして自由に散策してもらえたら」と溝江光運住職。長尾町会の鈴木久夫会長は「みんな行事がなくなり寂しくなってきている。花を見て元気になってほしい」と話していた。