相模原市立清新中学校でALT(外国語指導補助)として働くアンドリュー・ブレイクさんは、子ども達に生きた英語を教える傍ら、芸術家としても活動を続けています。7月からは、来日して初めての個展をギャラリー誠文堂で開催します。
オーストラリアのアデレード生まれ
1971年オーストラリアのアデレード生まれ。子どものころから絵を描くのが好きで、大学では芸術学部で絵画や版画、粘土彫刻を学びました。卒業後、フランスで約1年、働きながら美術留学。その後、経験を生かして高校の美術講師になりました。
07年に個人事務所を設立。カルチャーセンターでの絵画教室講師や介護施設でのアートセラピー、子ども達の美術教室などを行っていました。11年秋に結婚を機に日本へ。同年からALTとして弥栄小・中学校に勤務、2年前からは清新中学校で指導にあたっています。日本に来て約9年、「生活には慣れたけど日本語は難しい」。それでも妻とスマホの助けを借りながら、必死に日本語交じりの英語でコミュニケーションをとっています。
テーマは「神話」
住まいのある横浜から相模原までの「つらい満員電車」で、iphoneを使い作品を手掛けることも。休日には来日に始めた陶芸教室に通い、日本の芸術も学んでいる最中。今回の個展の大きなテーマは、「神話」。ギリシャ神話や美術史などからインスピレーションを受けて制作した、デジタルアートや紙の彫刻作品を約20点展示する。日本で初めて開く個展に「ワクワク、緊張する」と興奮気味に笑っていました。