揺籃社(ようらんしゃ)(追分町)が「ガイドブック 八王子の戦跡」を8月1日に発行した。市内の戦跡75カ所(120点)を収録。「戦後75年が経ち、戦争経験者はもとより、記録そのものが失われつつある中、節目の年だからこそ『もの』に焦点をあてて発行した」と同社。B5判、112ページ、フルカラー。1200円(税抜き)
身近なところにも
かつて市が発行した「八王子の戦災と空襲の記録」をベースにしつつ、今年までの最新状況を取材。新たな戦跡なども加えた。
地図に戦跡の場所を示してあり、詳細情報を別ページに掲載している。泉町のランドセル地蔵(相即寺)などの他、戦死者を祀った英霊墓なども記載されている。
八王子市史の編集や今回の監修に関わった齊藤勉さんは「身近な場所、日常の中に戦争の跡がある。親子で出かけてもらえれば、普段とは違った散歩になるはず。保護者にとっても知ってほしい」と話す。市内書店で販売。