巡回ポスター展「ホネホネちょびっと in HOKKAIDO2020 大ポスター展」秦野くずはの家

巡回ポスター展「ホネホネちょびっと in HOKKAIDO2020 大ポスター展」秦野くずはの家

哺乳類・岩石担当の味埜さんと、これまでに作製した「リアルぬいぐるみ」の一部

 自然観察施設くずはの家(秦野市曽屋1137)で8月1日(土)から23日(日)、ホネホネサミット巡回ポスター展「ホネホネちょびっと in HOKKAIDO2020大ポスター展」が開催される。午前9時半から午後4時半。入場無料。

巡回ポスター展「ホネホネちょびっと in HOKKAIDO2020 大ポスター展」秦野くずはの家

ホネホネサミット巡回展のポスター

自然史・標本界では歴史がある「ホネホネサミット」

 自然史・標本界では歴史がある「ホネホネサミット」。過去の開催ではポスター展示ほか、標本展示や自然をテーマにした参加体験型ゲーム、活動発表、ワークショップ、海外の標本士の講演等が行われてきた。

 今回は6月13日・14日の2日間、北海道の円山動物園科学館でのブース開催を予定し、くずはの家指導員の味埜(みの)真理さんも参加するはずだった。しかし、新型コロナの影響で規模を縮小。「ホネホネちょびっと」と名称を変え、全国の参加10団体の活動紹介等のポスター展示のみを行った。

 味埜さんによると、「それぞれが作った力作のポスターをこれだけで終わらせるのはもったいない」と、参加団体の各地域で巡回展を開催する運びになったという。

8月の施設内の通常展示を拡大し開催 動物標本展示あり

 くずはの家開催のきっかけは、味埜さんの活動と深い関わりがある小田原市の県立生命の星・地球博物館が、参加団体「かながわ鳥獣標本連絡協議会」に所属していたこと。当初同博物館開催を検討していたが予定が合わず、メンバーである味埜さんがいるくずはの家が手を挙げた。

 8月はちょうど味埜さん担当の施設内展示があったため、この規模を拡大。同施設の設備ではA1サイズのポスターが印刷できないため、準備は博物館が協力している。また、期間中はくずはの家にある動物標本も展示されるという。

活動の始まりは「もったいない」~抱っこできる標本「リアルぬいぐるみ」作成

 味埜さんが博物館に関わるきっかけになったのは、抱っこできる標本「リアルぬいぐるみ」作り。くずはの家では、持ち込まれた交通事故等で死んだ状態の良い野生動物や、市が駆除した野生動物を標本にできないかと冷凍保存していた。

 これがいっぱいになりはじめたため、無駄にならないようにと味埜さんが休館日を使い皮の標本を作製したのが始まり。この時は自分で調べた情報と、帝京科学大学生や市の職員に聞きながらの試行錯誤の作業だった。

 しかし、敷物のように平たい皮標本では動物の生態が伝わらないため、リアルな標本作りを模索。傷んでしまうため触れない剥製ではなく、観察グッズとして触って学ぶことができる哺乳類標本作りに着手した。

 製作に際し専門の溶剤は高額なため、身近なもので代用している。他も手芸用のボタンを目に使い、頭の中は百円ショップの粘土で形成。剥製にない柔らかさを出すため体に綿を入れるなど、ぬいぐるみのように抱いて触れる標本に仕上げた。

 活動の中で日本唯一の標本士である相川稔さんが博物館を定期的に訪れていたことを知り、幾度となく相談に。これがきっかけで標本作りのボランティアに参加するなど、博物館の活動にも携わるようになった。

 今は月一度、休館日に標本作成チーム「むきむき倶楽部」で活動。「リアルぬいぐるみ」として作られた標本は毛皮の手触りだけでなく、足の裏や歯など観察が難しい野生動物の細部を見ることができる教材として、イベントや小学校の総合学習などで活躍している。

 「写真や剥製だけでは、わからないこともあります。夏休みの宿題にも使えると思うので、ぜひ展示を見に来ていただければ」と味埜さんは話す。巡回展の問い合わせは、くずはの家【電話】0463・84・7874へ。

開催日

2020年8月1日(土)~2020年8月23日(日)

9時半から16時半

住所

神奈川県秦野市自然観察施設くずはの家

費用

入場無料

問い合わせ

くずはの家

電話

0463-84-7874

0463-84-7874

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