全国各地で多大な被害が相次いだ2019年10月に発生した台風19号。多摩市でも避難指示が出され、2583人が避難所に避難するなど、近年風水害の被害が続出している。そうした中で、市では今年3月に「多摩市洪水・土砂災害ハザードマップ」を作成し、市民に配布を行っている。
同マップには、台風や大雨によって河川の氾濫や内水被害が発生した場合に予想される浸水の範囲、浸水の深さ、避難所等のほか、風水害に対する備えや避難行動などの情報も掲載されている。市防災安全課では「洪水ハザードマップを確認し、浸水の深さが3m未満であれば、自宅の2回以上に避難する『垂直避難』が基本」と話し、続けて「自宅を離れて避難する『水平避難』をする場合は避難所における新型コロナウイルスへの集団感染を防ぐため、親せきや知人宅への『縁故避難』や安全な場所まで避難した『車中避難』など、なるべく避難所以外への避難をお願いしたい」と呼びかけている。
また市では「防災マップ」も配布を行っており、こちらにも地震発生時の避難方法や避難場所も掲載されている。同課では「ご家庭で目に付きやすいところで保管し、いざという時に役立ててほしい」と話している。
なお、両マップとも同課、多摩センター駅、聖蹟桜ヶ丘駅の両出張所、永山公民館、各コミュニティセンターで入手することができる。